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EVとガソリン車はどっちがお得?購入価格から10年間のトータルコストまで徹底比較

  • 投稿日:2025.11.01
  • 更新日:2025.11.01

地球温暖化対策やエネルギーの多様化が求められる中、電気自動車(EV)の普及が加速しています。政府や自治体による補助金制度や、充電インフラの整備も進み、購入を検討する人も増えてきました。
しかし、気になるのは「EVとガソリン車、結局どっちがトクなのか?」という点。初期費用や維持費、燃料代、寿命、環境性能など、複数の観点から両者を比較してみましょう。

EVとガソリン車どっちがお得?

購入価格と補助金

EVの購入価格はまだ高め

EVの車両価格は同クラスのガソリン車と比べて車両価格が高くなりがちです。
ただし、国や自治体の補助金制度により実質価格は大きく変わります。たとえば、国のCEV補助金は最大85万円(2025年時点)支給されるため、実質負担は抑えられます。

ガソリン車は初期費用が安い

一方、ガソリン車は車種によっては200万円前後から購入可能であり、初期費用の面ではまだ優位です。

燃料代・電気代の違い

EVの「電気代」は割安

ガソリン価格が高騰する中で、EVの「電気代」は割安です。たとえば、1kWhあたりの電気代を31円/kWh*1、EVの電費(1kWhで走行できる距離)は約6〜8kmとすると、
月1,000km走行で、電気代は平均4,500円程度*2になります。また、発進・停止が多い街乗りでは減速時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリーに充電する回生ブレーキで減速・停止時のエネルギーを無駄にせず、燃費向上や航続距離が延長されます。

EVは電気代が圧倒的に安い
  • *1. 公益財団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた「電気料金の目安単価」(令和4年7月22日改訂)による。
  • *2. V2HにてEVを充電するにあたって、充電ロスが発生する可能性があります。この計算例は充電ロスを考慮しておらず、充電ロスが発生した場合には、電気代も増加します。

ガソリン車は燃料費が高め

ガソリン車は燃費が15km/L、ガソリン単価170円/Lと仮定すると、1kmあたりの燃料代は約11.3円。月1,000km走行で、燃料費は約11,300円になります。つまり、EVの方がガソリン車より月々6,000円以上安く、年間で約7万円以上の差額が生まれる可能性があります。*1

  • *1. V2HにてEVを充電するにあたって、充電ロスが発生する可能性があります。この計算例は充電ロスを考慮しておらず、充電ロスが発生した場合には、差額も低下します。

維持費・メンテナンス費用

EVは構造がシンプル=整備費が安い

EVにはエンジンやオイルが存在しないため、オイル交換やエンジン整備が不要。メンテナンス費用が抑えられます。

EVはガソリンスタンドに行く必要がなくなる

EVは充電の時間が掛かる一方、自宅で充電できるため、給油のために外出したり、混雑時にガソリンスタンドで並ぶ必要がありません。

税金の優遇制度

EVやPHEVには税制優遇制度があります。これは地球温暖化対策、公害対策と、産業育成のために設けられたものです。優遇の内容や期間などの最新状況は自動車販売店などでお確かめください。

<購入時の税金>
・環境性能割(自動車税・軽自動車税)
車両を取得した際に自動車の燃費性能等に応じて課税される税金です。EVやPHEVは非課税です。

<毎年の税金>
・エコカー減税(自動車重量税)
排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、自動車重量税を免税・軽減する制度です。EVやPHEVは軽減対象です。

・グリーン化特例(自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割))
排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、自動車税・軽自動車税を軽減するとともに、新車新規登録等から一定年数を経過した自動車に対して自動車税・軽自動車税を重課する制度です。EVやPHEVは軽減対象です。

環境性能の違い

EVは走行時にCO₂を排出しないため、環境負荷が低く、カーボンニュートラルの実現に貢献します。再生可能エネルギーと組み合わせれば、より一層エコな運用が可能です。一方で、バッテリー製造時の環境負荷や発電所からの間接的排出もあるため、トータルでのCO₂削減効果はケースバイケースです。

EVのメリット:V2Hによる家庭電力活用

EVの最大の特長のひとつが「V2H(Vehicle to Home)」機能。これは、EVに蓄えた電力を家へ供給する仕組みで、日常の節電はもちろん、災害時の非常用電源としても活用できます。たとえば、40kWhのバッテリーを搭載したEVであれば、一般家庭の消費電力(1日約10kWh)を3〜4日まかなうこともでき、安価な時間帯の電気で充電して使うことで電気代を節約できます。
V2Hによるメリットの詳細は、「V2Hとは?導入メリット・デメリットと必要機器・費用を徹底解説」をご覧ください。

さらに太陽光発電と併用すれば、昼間にEVを充電し、夜はEVから給電するという自給自足型の電力運用も実現できます。電気代の高騰に備えた生活防衛にもなり、ガソリン車にはない新しい価値です。
太陽光発電との連携については「太陽光発電でEV充電をもっと賢く!V2Hの導入効果も紹介」をご覧ください。

EVのメリット:V2Hによる家庭電力活用

バッテリーの寿命とリセールバリュー

バッテリー寿命が気になるEV

EV最大の懸念点はバッテリーの劣化です。バッテリーの寿命は8~10年とも言われていますが、気候や使い方によっては早く劣化することもあります。

バッテリー交換費用:約80万~100万円
メーカー保証:多くは8年 or 16万kmまで保証

ただし、近年のEVは劣化耐性も向上しており、軽度の劣化であれば実用に支障は少ないという評価もあります。

ガソリン車の寿命と中古価格

ガソリン車は10年以上の使用も一般的で、整備さえしていれば長寿命です。また、中古市場も成熟しており、リセールバリュー(再販価格)が高い傾向があります。
一方、EVは中古市場がまだ成長段階であり、車種によっては下取り価格が低めになる場合があります。

まとめ:総合的に見ると、今後街乗りではEVに軍配

EVは初期費用が高いものの、電気代の安さ・メンテナンスの手軽さ・環境性能の高さなど、多くの面でガソリン車に対して優位性があります。特にV2Hを活用すれば、単なる移動手段を超えて家庭の電力インフラとしても活用可能であり、エネルギー自給自足のライフスタイルが現実のものになります。
V2Hに関する費用は、「V2Hの設置費用はどのくらい?電気代は節約できる?」をご覧ください。

今後のライフプランや災害対策を含めて考えたとき、EVは「移動+電力」を担う次世代の選択肢として非常に魅力的といえるでしょう。

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