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電気自動車の電気代はどのくらい?電気代の目安と安くする5つの方法

  • 投稿日:2025.11.01
  • 更新日:2025.11.01

近年、地球温暖化対策やエネルギーの多様化が進む中で、電気自動車(EV)の注目度は年々高まっています。車の購入を検討する際に、「電気代って実際どれくらい?」「ガソリン車と比べて本当に安いのか?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、電気自動車にかかる電気代の目安と、それを安く抑える具体的な方法、さらには注目の技術「V2H(Vehicle to Home)」の活用についても詳しく紹介します。

V2Hの詳細については「V2Hとは?導入メリット・デメリットと必要機器・費用を徹底解説」をご覧ください。

電気自動車の電気代 安くするには?

電気自動車の電気代の目安は?

電気自動車の電気代は、主に「走行距離」「電費(電気の燃費)」「充電方法」によって決まります。

一般的なEVの消費電力

電気自動車は、1kWhあたりに何km走れるかで効率が決まります。一般的なEVは6~8km/kWh程度。ここでは平均的な「6km/kWh」で計算してみます。

月間1,000km走行する場合の電気代

必要な電力量:1,000km ÷ 6km/kWh ≒ 167kWh
電気料金(自宅):31円/kWh*1と仮定
月の電気代:167kWh × 31円 ≒ 約5,177円
ガソリン車(15km/L、170円/L)だと月1,000km走行で約11,300円程度かかるため、月6,000円以上の削減が可能です。*2

  • *1. 公益財団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた「電気料金の目安単価」(令和4年7月22日改訂)による。
  • *2. V2HにてEVを充電するにあたって、充電ロスが発生する可能性があります。このコスト削減例は充電ロスを考慮しておらず、充電ロスが発生した場合には、削減が見込まれる金額も低下します。

充電方法ごとの電気代の違い

充電場所によっても電気代は大きく異なります。

1. 自宅充電

コスト:約20~30円/kWh(契約プランによる)
メリット:安定・便利・安価
デメリット:充電設備の初期投資が必要(約10~20万円)

2. 急速充電(商用施設・高速道路など)

コスト:1回500~800円程度(30分充電)
メリット:短時間で充電可能
デメリット:電気単価が高く、頻繁に使うと割高

電気代を安くするための5つの方法

電気代を抑えるためには、以下の方法が効果的です。

1. 夜間電力プランの活用

電力会社の「夜間割安プラン(時間帯別料金)」に加入し、深夜の時間帯(23時~翌7時など)に充電することで、1kWhあたりの料金を10~15円程度に抑えることが可能です。

2. 太陽光発電と組み合わせる

自宅の屋根に太陽光パネルを設置すれば、日中の余剰電力でEVを充電できます。電力会社から買う電気を減らせるため、長期的には電気代削減に貢献します。

3. 無料充電スポットを活用

買い物やレジャーの際に、無料で充電できる施設を利用することで、家庭の電気代を減らせます。アプリで事前にスポットを調べておくと効率的です。

4. 電費を改善する

EVではガソリン車の「燃費」に代わり、電力効率を示す「電費」でエコ度を判断します。
電費を良くするには、①発進時はゆっくり加速、②走行時はスピードを控えめに、③減速時は早めにアクセルを離し回生ブレーキを活用、④停車時はEVシステムをオフにすることがポイントです。
運転操作を意識することで、電力消費を抑え環境にも優しい走行ができます。

5. V2H(Vehicle to Home)システムの活用

V2Hとは、EVに蓄えた電力を家庭に供給する仕組みです。次の章で詳しく解説します。

V2Hシステムの活用

V2Hとは?電気代節約と災害時の電源確保に役立つ技術

V2Hの基本

V2H(Vehicle to Home)とは、電気自動車と自宅をつなぎ、車のバッテリーを家庭用の電力として使うシステムです。たとえば、太陽光発電で昼間に充電したEVの電気を、夜間に家庭で使うことで、電力会社からの電力購入を減らせます。

V2Hのメリット

●電気代削減
電気料金が安価な深夜電力をEVに貯めて、電気料金が高価な朝から夜に使うことで電力代を削減することができます。
  • *深夜の電気料金が安い電力プランの場合。V2HにてEVを充放電するにあたって、充放電ロスが発生する可能性があります。充放電ロスが発生した場合には、削減が見込まれる金額も低下します。
●停電時の非常用電源
災害や停電時にも、EVから家庭へ電力を供給可能。たとえば、40kWhのバッテリー容量があれば、一般家庭で2~3日分の電力をまかなえます。
V2Hによる停電対策については「V2Hで蓄電池代わりになる仕組みと使い方を解説!災害時の停電もEVで安心」をご覧ください。
●太陽光発電との親和性が高い
太陽光で発電 → EVへ充電 → 夜間に家庭で使用、というサイクルが確立できます。
太陽光発電とEVの連携については「太陽光発電でEV充電をもっと賢く!V2Hの導入効果も紹介」をご覧ください。

導入にかかるコスト

V2Hシステムの導入費用は、充放電器込みで一般的に100万円以上必要です。ただし、国や自治体による補助金制度を活用すれば、コストは半額近くに抑えられる場合もあります。

オムロンV2H補助金詳細ページはこちら

まとめ:電気代を抑えるには“賢い充電”と“V2H”活用がカギ

電気自動車は、正しい使い方をすれば、ガソリン車と比べて大幅なランニングコストの削減が可能です。夜間電力や太陽光発電、無料充電などをうまく活用することで、月々の電気代は大きく抑えられるほか、エコドライブによる電費の改善も有効な手段です。

さらに、V2Hシステムを導入することで、家と車のエネルギーを一体化し、より効率的かつ柔軟な電力活用が可能となります。今後のEVライフは、「いかに電気を買わずに使いこなすか」がポイントになるでしょう。なかでも、オムロンのV2H機器「マルチV2Xシステム」は太陽光発電との連携性が非常によく、買電を大きく減らすだけでなく、効率的な電気使用にも優れています。
オムロン V2H独自のメリットは「オムロンV2Hの5つの独自メリット|他社品と比べて優れている理由」をご覧ください。

EVの導入を検討中の方は、走行距離だけでなく、V2Hや太陽光発電、電気料金プランの選定も含めて、総合的に考えることで、より経済的で安心なカーライフを実現できます。

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