京都市教育委員会様
Casestudy
お客様の声
消費エネルギーの「見える化」が環境への取り組み意識を変えています。
省エネルギー対策に活きる、エネルギーマネジメントシステム
京都議定書の発効や、昨今の世界的なエネルギー需給を巡る問題を背景に、2006年4月に改正省エネ法が施行されました。省エネルギー対策の義務を負う工場、事業場が拡大されるなど、企業にはこれまで以上の省エネルギー対策が求められています。地球温暖化につながる二酸化炭素の排出量を減らし、経費削減も図りたい。使用エネルギーを「見える化」するオムロンの「エネルギーマネジメントシステム」は、そんな一石二鳥の解を求める企業の強い味方となります。
このシステムは、工場や事業場などの電力メーターや分電盤などにセンサー端末を設置し、携帯電話の通信網を使って専用サーバーにデータを蓄積。ユーザー様はインターネットを通じて電力消費量をいつでも確認し、細かく検討することができます。それによって省エネルギー対策の前提となるエネルギー消費量の把握が緻密に、しかも容易に行えます。
またリモート操作により、遠く離れた場所であっても簡単に機器の設定変更が行えるため、ユーザー様にとって利用しやすいシステムとなっています。
京都市の幼稚園・学校で、省エネルギーに役立っています
京都市では、2006年9月に全国初の「地球温暖化対策条例」を制定し、地球温暖化につながる二酸化炭素排出量を減らすためのアクションプランをまとめるなど、積極的に温暖化防止対策を推進されています。例えば、不要時の部分消灯や、機器類の電源オフ、屋上緑化での建物への断熱効果によるエネルギー使用量の削減など、さまざまな取り組みを行われています。2006年度にはその一環として、市立の小中高等学校・幼稚園の計283施設に、オムロンのエネルギーマネジメントシステムを導入されました。
現在、使用電力の実態把握を通して省エネルギー対策につなげるため、毎日の電力使用量に関する基礎データを収集されています。
京都市教育委員会では、本システムの導入などによる効果を前年度比約1.6%減と試算され、実績として約4,000万円の電力コスト削減を実現されました。
子供たちのエコマインドを育むために
京都市では、このシステムを実際に利用される、各学校の設備管理責任者の方々を対象に、環境教育講習会を開き、エネルギーマネジメントシステム活用の意味、目的など、省エネルギーに対する意識の向上を図っておられます。オムロンもこの場に参加し、日々の電力消費量が「見える化」されることによる省エネルギーへの取り組みを、日常のこととして考えていただけるよう協力しています。
さらに、このシステムは、これまで目に見えなかったエネルギー使用量の変化がグラフとして表示されるので、省エネルギーに取り組んだ効果をすぐに確認することができます。
京都市においては、このシステムを使い、こまめに電気を消すことでどれだけの省エネルギー効果につながるか、といった環境教育での利用も検討されています。
環境に貢献するシステムを目指して
さらにオムロンは、従来の電力計測に加え、ガス、水道などの消費量計測も可能とし、総合的な遠隔監視を実現しました。現在、製造業を始めとした、さまざまなユーザー様の省エネルギーへの取り組みに貢献しています。
今後は、消費エネルギーの「見える化」から、さらに一歩踏み込んだ省エネルギーへのサポートを目指し、より充実したエネルギーマネジメントシステムを提案していきます。
オムロンのアドバイザー的役割に期待します
京都議定書採択の地である京都市は、教育現場でも「環境にやさしい学校づくり」を推進しており、今回のシステム導入もその一環です。オムロンのシステムを採用したのは、電力使用状況をリアルタイムで把握し検証できる点が最大の理由です。昨年9月に導入以来、すでに節電によるコスト削減効果が現れていますし、現場の省エネルギー意識も高まってきています。
今後はさらに、このシステムを電力使用量の削減に役立てていくためにどんな手法があるか、アドバイザー的な役割をオムロンに期待しています。また、今後このシステムを環境教育に役立ていくためにも、教育現場に「環境マネジメント」という考え方を広めていくためにも、オムロンの協力に期待しています。
導入効果
京都市様では、京都市立全校での電気代8億円のうち4,000万円の削減を達成 2006年度実績。
システム構成
効果事例
現場にいかなくても関係者全員が
データを共有できる
- 対象を細かく分けて無駄が分かる
- 様々なデータを比較して
バラツキが分かる