産業向け自家消費システムとは
太陽光発電は“FITから自家消費”へ
自家消費システムとは、太陽光発電システムで発電した電力を電力会社に売電するのではなく、事務所、工場、倉庫など、自社の建物内で消費する、エネルギー利用の最先端のアプローチのことです。
国の再生エネルギー固定価格買取制度(FIT)が縮小にむかう中、電気代の高騰、BCPや環境対策など、企業の課題意識の高まりを背景に、「電力の自家消費」への関心・ニーズが高まっています。
自家消費システムはなぜ必要?
自家消費システムが求められる理由について、EPC事業者・電力需要化それぞれが受けるメリットと合わせてご説明します。
EPC事業者に自家消費システムをオススメできる理由
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01 収益性の向上
自家消費システムは、FIT案件とは違い発電された電力の最大限・最適な活用による電力ロスの最小化、蓄電池連携など需要家に対し高付加価値なソリューションを提供することで収益性を向上させます。
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02 新たなビジネスチャンスの獲得
電力需要家の電力需要と環境に合わせたカスタマイズが可能で、様々な事業モデルや提案方法に対応していることから、より幅広い顧客層にアプローチし、新たなビジネスチャンスを掴むことが可能になります。
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03 競争力の強化
自家消費システムの提供により、顧客のエネルギー管理の効率化とコスト削減に寄与し、EPC事業者市場での優位性を高めることが期待できます。
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04 顧客との安定的・継続的な関係性の構築
自家消費システムは一度きりの取引に留まらずに顧客と長期的な関係を構築できるため、定期的な提案を行うことで持続的なビジネスモデルを実現することができます。
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05 エコフレンドリーイメージの醸成
持続可能なエネルギーソリューションを提供することでブランド価値を高め、環境意識の高い顧客企業にアピールすることができます。
電力需要家に自家消費システムをオススメできる理由
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01 シンプルなシステムで短期導入が可能
最小限の機器構成で設計されているオムロンのシステムは迅速な導入が可能なため、エネルギーコスト削減を早期に実現できます。
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02 煩雑なオペレーションが不要
オムロンのシステムは、発電から消費までのプロセスを自動化し、ユーザーがシステムの状態を簡単に監視し、管理できるように設計されています。
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03 電気代削減
一般的な自家消費システムの場合、春と秋の消費電力を発電電力が上回り、逆潮流してしまう可能性があります。オムロンの完全自家消費システムなら、消費電力に合わせて自動で発電量を制御するので逆潮流することはありません。
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04 事業継続計画 (BCP)対策
蓄電池も導入すれば突然停電が起こっても自動的に蓄電池から重要負荷へ給電され、蓄電池の電気がなくなるまで、事業を継続することができます。
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05 環境価値向上
自家消費型システムは、再生可能な太陽エネルギーを活用し、化石燃料による電力生成に依存しないため、CO2排出量を削減し、環境に優しいエネルギー消費を可能にします。
自家消費システムについてお気軽にご質問ください
全量売電と全量自家消費との違い
全量売電と全量自家消費には国からの補助や必要な機器、工事内容、電力協議などさまざまな違いが存在します。
導入の目的
- 提案に影響
- 作業に影響
BCP対策
環境価値向上
国からの補助
- 提案に影響
- 作業に影響
シミュレーション
- 提案に影響
- 作業に影響
シミュレーション
シミュレーション
必要機器
- 提案に影響
- 作業に影響
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保護継電器(RPR、OVGR)
工事内容
- 提案に影響
- 作業に影響
+
キュービクルの改造
電力協議
- 提案に影響
- 作業に影響
税制優遇・補助金情報について
太陽光発電の自家消費システムを推進するには、政府の補助金や税制優遇が重要な役割を果たします。初期投資コストを大幅に削減できるため、より幅広いユーザーがこれらのシステムを利用しやすくなります。
これらの補助金や税制優遇についての詳しい情報は下記のページよりご確認ください。
工事内容
パネルやパワーコンディショナの設置に加え、余剰電力の逆潮流を防ぐRPR(逆電力継電器)の設置が必要です。
高圧受電施設や特別高圧受電施設にはOVGR(地絡過電圧継電器)なども取りつける必要があります。
この場合、キュービクル(高圧受電設備)の改造を要し、施設を停電状態にしなければならず、工事時期の制限がかかり、工事の効率性が問われます。