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【2024年度版】産業用太陽光発電の補助金22選|獲得のコツまで解説

2024.04.22
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CO2削減と高騰する電気料金への対策を目的として、産業用太陽光発電の導入を検討する企業が増加しています。導入を成功させるには、補助金の有効活用が重要な要素となります。2023年度(令和5年度)は応募が多く、予定よりも早く終了してしまった補助金もありました。2024年度(令和6年度)には、前年を上回る補助金の交付が見込まれていますが、前年同様に多数の応募が予想されており、早期終了する補助金も出てくると思われます。そこで本記事では、2024年度に実施される可能性のある補助金から、補助金を獲得するためのポイントまで詳しく解説します。情報を活かして、補助金への準備を早めに進めていきましょう。

産業用太陽光発電の補助金に関わる補助事業者が決定

太陽光パネルを確認する作業員

2024年1月22日、環境省は2024年度の産業用太陽光発電に関する補助金の補助事業者を決定しました。補助事業者とは、国から補助金制度の運営を委託された民間企業であり、募集や受付、説明の責任を担うことになります。補助事業者の決定したということは、補助金の公募が確実に行われることを意味します。

しかし、2024年3月現在の時点では、具体的な公募内容はまだ公開されておらず、概算要求や昨年度の公募内容を基に予測する必要があります。補助金に関心を持つ企業や団体は、今後の情報公開を注視して、準備を進めることが推奨されます。情報は随時更新されるため、関連するURLをブックマークして、定期的にチェックしましょう。決定した補助事業者を紹介します。

一般社団法人 環境技術普及促進協会

「環境技術普及促進協会」は、環境に優しい技術を広めることで、自然資源の有効活用を促し、日本および世界の環境保護と地球温暖化への対策に貢献することを目的とした組織です。

以下の補助金の補助事業者に選ばれています。

  • 「営農型太陽光発電」地域における太陽光発電の新たな設置場所活用事業
  • 「水上太陽光発電」地域における太陽光発電の新たな設置場所活用事業
  • 「廃棄物処理場」地域における太陽光発電の新たな設置場所活用事業
  • 建物における太陽光発電の新たな設置手法活用事業
  • 再エネ主⼒化に向けた需要側の運転制御設備等導入促進事業
  • TPOモデルによる建物間融通モデル創出事業

一般財団法人 環境イノベーション情報機構

「環境イノベーション情報機構」は2015年4月から地方自治体と連携して、環境省が支援する二酸化炭素排出を抑えるためのプロジェクトを推進している組織です。以下の補助金の補助事業者に選ばれています。

  • ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業

一般社団法人 地域循環共生社会連携協会

「地域循環共生社会連携協会」は、地域資源を最大限に活用して、「脱炭素・循環・共生社会」を目指す活動を展開している組織です。以下の補助金の補助事業者に選ばれています。

  • データセンターのゼロエミッション化・レジリエンス強化促進事業

産業用太陽光発電の補助金の情報が公開されるまでの流れ

フローチャートを使用した作業プロセス

補助金を受給できる確率を高めるには、補助金の情報が公開されるまでの流れをしっかり理解することが大切です。

まず、9月頃に翌年度の補助金に関する概算要求が公開されます。これは予告のようなもので、詳細はまだ明らかにされていません。続いて、2月頃に前年度の補正予算に基づく公募が始まり、補助金の具体的な内容が初めて判明します。そして、4月には当年度の本予算に基づく公募が開始されます。これらの補助金は、環境省や経済産業省から提供されることが多く、地方自治体の補助金とは異なり、国の要件を満たせばどの地域からでも申請が可能です。

重要なことは、正確な情報を、より早く入手することです。正確な情報は、各省庁や執行団体の公式サイトで確認する必要があり、公募期間、要件、評価ポイントなどが記載されています。関連するサイトのURLをブックマークしておき、情報が更新されたらすぐに確認できるように備えておきましょう。

重要な概算要求

産業用太陽光発電の補助金に関する情報は、毎年9月から翌年1月にかけて、各省庁が財務省に提出する概算要求を基に予測することが一般的です。概算要求とは、次年度の予算要求を示すものであり、必要とされる予算と合わせて計画されている事業内容が含まれています。これにより、補助金制度の概要を早期に把握することが可能になりますが、具体的な詳細はまだ明らかにされていません。また、実際の制度の内容は変更される可能性があることに注意が必要です。

財務省は毎年7月に翌年度の予算要求のための指針を出し、各省庁は8月末までに概算要求を提出します。その後、年末にかけては予算案の決定に向けた折衝が本格化します。このプロセスを理解しておくことは、補助金の可能性を早期を把握して、適切な準備を行う上で非常に有益です。

産業用太陽光発電の補助金を獲得するためのポイント

補助金を分け合うイメージ

ここからはより実践的な内容として、補助金を獲得できる可能性を高めるためのポイントを解説していきます。

第一次公募へ申請する

産業用太陽光発電の補助金を確実に獲得するためには、補助金制度の仕組みを理解して、第一次公募期間に申請することが重要なポイントです。補助金制度では、一般に第一次公募から始まり、次に第二次、第三次と続く複数の公募期間が設定されています。しかし、過去には第一公募だけで予算の上限に達してしまい、第二次公募以降が打ち切られてしまうというケースが多くみられました。

国や自治体から提供される補助金は先着順で扱われ、予算の上限に達した時点でその年の補助金申請は終了します。さらに、次年度に同じ補助金制度が続くという保証もありません。このため、補助金を獲得するための鍵は、可能な限り早期に第一次公募で申請することにあります。早期の準備と迅速な申請は、補助金を利用する上での成功に不可欠な要素です。

概算要求が公開されたら準備を始める

補助金を獲得するために重要な「第一次公募への申請」を達成するために必要なことが、補助金の「概算要求」が公開された瞬間から準備を始めることです。しかし、概算要求の段階では、詳細な情報がまだ公開されていないため、合わせて前年度の公募内容も参照しましょう。

補助金への申請プロセスでは多数の必要書類が要求され、申請から認定までには最短でも数ヶ月を要するため、計画的に準備を進めることが不可欠です。特に、補助金制度の特有の要件、例えば電力申請の完了や発電所の運転開始時期などに注意を払い、これらに対する事前準備を進めることが重要です。こうしたポイントに留意して、適切に対応することで、補助金獲得の成功率を高めることが可能となります。次の章で、事前準備の大切さが分かる2つのケースを紹介します。

開始時期に制約があるケース

補助金によっては、開始時期に制約のあるケースがあります。例えば、「需要家主導による太陽光発電導入促進補助金(2023年度)」においては、発電所が2024年2月29日までに運転を開始していることという開始時期の制約が設けられていました。この開始時期の期限に関する情報を概算要求の段階で把握できていたか、あるいは、第一次公募が始まった後で初めてのかで、大きな差が生じたことは想像に容易いでしょう。

また、国際情勢の変動が資材仕入れに遅れをもたらす可能性なども踏まえ、発電所の建設スケジュールには余裕を持たせる必要があります。このような事前情報の把握と計画の柔軟性が、太陽光発電導入の成功には不可欠であると言えるでしょう。

事前申請が必要なケース

先ほどと同じく「需要家主導による太陽光発電導入促進補助金(2023年度)」においては、補助金への応募前に「事前申請」が必要であり、要件が明確に設定されていました。具体的には、高圧や特別高圧で運用される対象発電所の場合、系統連系の接続検討申込が事前に完了していることが求められていました。一方、低圧での運用の場合には、系統連系の申込み完了及び、その回答が必要とされています。

これらの手続きをスムーズに進めるためには、計画段階からの慎重な検討と準備が欠かせません。概算要求が公開された段階で、発電所の計画と補助金制度の利用方法について詳細な検討を開始することが推奨されます。このように事前に準備を進めることで、第一次公募での応募を成功させるチャンスが高まります。

【産業用太陽光発電の補助金】2024年度(令和6年度)に実施される可能性のある補助金22選

補助金を説明する男性

2024年度(令和6年度)に実施される可能性のある産業用太陽光発電の補助金制度について紹介します。2024年3月現在では、各補助金制度の詳細はまだ公開されていないため、2024年度の概算要求と過去の公募内容を組み合わせた形で解説させていただきます。

正確な最新情報は、各省庁や執行団体の公式サイトで確認してください。各補助金の紹介記事では、過去の公募情報や関連するリンクも提供しています。参考にしてください。

需要家主導による太陽光発電導入促進補助金

本補助金制度は、「再生可能エネルギー電源併設型蓄電池導入支援事業」と「需要家主導型太陽光発電導入促進事業」の2つの主要な部門に分かれています。

「需要家主導型太陽光発電導入促進事業」では、FIPの認定を受けた案件に対して、一定の容量と価格の上限を設けて蓄電池の導入を支援しています。これらの補助金事業は、太陽光発電と蓄電池技術の普及を促進し、再生可能エネルギーの活用拡大に寄与することを目的としています。

「再生可能エネルギー電源併設型蓄電池導入支援事業」の事業では、再生可能エネルギーの利用を望む需要家が、FIT/FIP制度や自己託送に頼らずに再生可能エネルギーを利用する契約を結ぶ際、太陽光発電設備の設置を支援します。

【参考URL】令和 5年度予算 需要家主導太陽光発電導入促進事業

需要家主導による太陽光発電導入加速化補助金

本補助金制度は、一定規模以上の太陽光発電を導入する発電事業者を対象として、導入費用の最大2/3までの補助が提供されます。この補助は、FIT/FIP制度や自己託送に依存しないオフサイトPPAなど、太陽光発電の導入に幅広く利用することが可能です。2023年度(令和5年度)には105億円の予算が決定されました。

太陽光発電に対する補助率は1/2(50%)のことが多いですが、自治体が関与するプロジェクトの場合には補助率が高まり、最大で2/3に達します。さらに、今後は蓄電池併設型太陽光発電プロジェクトへの支援も拡大されます。

【参考URL】令和4年度予算の補助金情報

ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業

本補助金制度は、太陽光発電と蓄電池を同時に導入することの促進を目的としており、特に「ストレージパリティ」に着目しています。ストレージパリティとは、蓄電池の導入が経済的なメリットをもたらす状況を指し、この制度は太陽光発電のみならず、蓄電池との併用によるメリットを強調しています。

これにより、太陽光発電と蓄電池の両方の普及が目指されており、特に、オンサイトPPA(現場での電力購入契約)を通じて、蓄電池の普及を加速させることを目指しています。そのため、太陽光発電と蓄電池の導入を検討している方々にとって、この制度は特に推奨されるものです。

【参考URL】二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業)の公募について | 報道発表資料

「廃棄物処理場」地域における太陽光発電の新たな設置場所活用事業

本補助金制度は、廃棄物処理場の土地を有効活用する目的で、太陽光発電の導入を支援しています。本制度では、特定のコスト要件を満たすことで、設備導入費の1/2(50%)が補助されます。要件にはパワーコンディショナの最大定格出力に対する補助対象経費の割合が含まれており、10〜50kW未満の場合は1kWあたり26.44万円、50kW以上の場合には17.84万円を下回る必要があります。

このように補助金を活用することにより、廃棄物処理場の土地を再生可能エネルギーの普及に貢献する形で有効活用することが期待されています。

【参考URL】地域における太陽光発電の新たな設置場所(営農地・ため池・廃棄物処分場)活用事業補助金の追加公募開始について | 報道発表資料 | 環境省

「水上太陽光発電」地域における太陽光発電の新たな設置場所活用事業

本補助金制度は、ため池などの水上で太陽光発電設備を設置するプロジェクトを支援することを目的としています。設備導入のコストが特定の要件を満たす場合、設備導入費用の1/2(50%)が補助されます。具体的には、補助対象となる経費の割合がパワーコンディショナの最大定格出力に基づいて定められており、10〜50kW未満の設備では1kWあたり26.44万円、50kW以上の設備では17.84万円を下回る必要があります。

この制度を通じて、水上での太陽光発電設備の導入が促進されることで、再生可能エネルギーの利用拡大に大きく貢献することが期待されています。

【参考URL】地域における太陽光発電の新たな設置場所(営農地・ため池・廃棄物処分場)活用事業補助金の追加公募開始について | 報道発表資料 | 環境省

「営農型太陽光発電」地域における太陽光発電の新たな設置場所活用事業

本補助金制度は、農作物を栽培する畑の上に設置された屋根を利用して太陽光発電を行う事業を支援することを目的としています。特定のコスト要件を満たしたプロジェクトに対して、設備導入費用の1/2(50%)を補助する仕組みになっています。

具体的には、「パワーコンディショナの最大定格出力に対する補助対象経費の割合」という基準が含まれており、10〜50kW未満の設備については1kWあたり26.44万円、50kW以上の場合には17.84万円を下回る必要があります。

この補助金制度を通じて、農業地を有効活用しながら太陽光発電設備の導入が促進され、農業と再生可能エネルギーの融合による新たな価値創出が期待されます。

【参考URL】地域における太陽光発電の新たな設置場所(営農地・ため池・廃棄物処分場)活用事業補助金の追加公募開始について | 報道発表資料 | 環境省

建物における太陽光発電の新たな設置手法活用事業

本補助金制度は、環境省による制度で、ソーラーカーポートの導入を具体的に支援しています。ソーラーカーポートは、屋根の面積が限られている場合や、建物の構造的な制約で太陽光発電設備を設置するのが難しい場合の有効な選択肢の一つです。

この制度は、工場や店舗の駐車場を活用したいと考えている事業者にとって非常に魅力的です。ソーラーカーポートは屋根に設置される太陽光発電設備に比べて費用が高くなる傾向にありますが、補助金による経済的支援がその普及を後押ししています。

【参考URL】PPA活用等による地域の再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業 (一部 総務省・農林水産省

窓、壁等と一体となった太陽光発電の導入加速化支援事業

本補助金制度は、2024年度(令和6年度)から新たに導入される補助金です。既存の補助事業と同様の枠組みを採用する予定ですが、その具体的な詳細はまだ公開されていません。環境省の概算要求資料によると、窓や壁などの建材と一体化した太陽光発電設備の導入を支援することを目的としています。補助率は2/3または1/2(50%)に設定されており、導入を検討している企業や個人にとっては非常に魅力的な補助金になると考えられます。

具体的な条件や申請方法については現段階では明らかにされていないものの、この新しい補助金制度が太陽光発電の普及をさらに加速させることが期待されています。

【参考URL】民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業 (一部 総務省・農林水産省・経済産業

民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業

本補助金制度は、民間企業をはじめとする様々な組織による自家消費型太陽光発電設備や蓄電池の導入を積極的にサポートすることを目的としています。サポート内容としては、太陽光発電設備と蓄電池の価格を低減し、それによってストレージパリティ、すなわち再生可能エネルギーのコストが従来の電力供給源と同等、またはそれ以下になる状態を促進しています。

この取り組みにより、地域社会の脱炭素化を進めるとともに、防災性の向上も期待されています。この補助金は、新たな再生可能エネルギーの主力化とレジリエンス強化促進事業として注目されており、地域のエネルギーシステムの変革に貢献することが見込まれています。

【参考URL】民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業のうちストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業の公募開始について | 報道発表資料

再エネx電動車の同時導入による脱炭素型カーシェア・防災拠点化促進事業

本補助金制度は、再生可能エネルギーと電動車が同時に導入されることを目的としています。さらに、単に再生可能エネルギーと電動車を同時に購入する場合だけでなく、これらを地域住民などがシェアリングできるようにする事業や、災害時にこれらの資源を活用する取り組みに対しても支援を行います。このような補助により、環境省は持続可能な交通手段とエネルギー供給の普及を促進し、同時に地域社会のレジリエンスを高めることを目指しています。

【参考URL】「再エネ×電動車の同時導入による脱炭素型カーシェア・防災拠点化促進事業」補助金申請の受付開始の御案内について

地域脱炭素移行・再エネ推進交付金【地方公共団体等】

本補助金制度は、地方公共団体をはじめとする組織が地域脱炭素化に向けた意欲的な取り組みを展開することを支援する目的の制度です。この補助金により、地域ごとの特性を活かした脱炭素化の推進が期待されています。

【参考URL】地域脱炭素移行・再エネ推進交付金

地域レジリエンス・脱炭素化を同時実現する公共施設への自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業

本補助金制度は、公共施設への再生可能エネルギーの導入を促進することを促進しています。その目的は、脱炭素化を進めるとともに、災害時における安定したエネルギー供給を確保することです。補助金を利用するためには、再生可能エネルギーの導入により日常時における環境への影響を減らすだけでなく、非常時にも地域社会のエネルギー需要に応えられるような体制を整えることが求められます。

本制度により、公共施設は脱炭素化の推進と同時に、災害時のレジリエンス強化を実現することが期待されています。

【参考URL】地域レジリエンス・脱炭素化を同時実現する公共施設への自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業 | 総合環境政策

再エネ主⼒化に向けた需要側の運転制御設備等導入促進事業

本補助金制度は、遠隔地から再生可能エネルギーを管理するための、設備導入を支援しています。事業内には更に2つの補助金事業があり、需要家側だけでなく発電側の設備導入も促進することを目的としています。

【参考URL】再エネ主力化に向けた需要側の運転制御設備等導入促進事業のうち、オフサイトから運転制御を行う事業 補助金の公募開始について | 報道発表資料 | 環境省

直流による建物間融通モデル創出事業

本補助金制度は、太陽光発電で生成した電力を複数の建物間で直流で繋ぐことにより、CO2削減を促進し、非常時における電源としての利用を目指します。具体的には、太陽光発電設備などの導入を支援しており、持続可能なエネルギーモデルの創出に貢献することを目指しています。

【参考URL】平時の省CO2と災害時避難施設を両立する新手法による建物間融通モデル創出事業に係る公募のお知らせ

TPOモデルによる建物間融通モデル創出事業

本補助金制度は、「PPAモデル」版の「直流による建物間融通モデル創出事業」であり、自営線を使用して複数の建物を直流で接続することによる、CO2削減と非常用電源の実現を目指しています。本補助金は、TPO(第三者所有)モデルを採用する際に利用可能であり、再生可能エネルギーの発展に寄与する重要な支援制度とされています。

【参考URL】民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業のうちTPOモデルによる建物間融通モデル創出事業の公募開始について | 報道発表資料 | 環境省

離島における再エネ主力化に向けた運転制御設備導入構築事業

本補助金制度は、離島における再生可能エネルギー発電設備と需要側設備の群単位での管理を強化して、電力需給の調整能力を向上させることを目指しています。この取り組みは、再生可能エネルギーの割合を高めるために、設備やシステムの導入及び計画策定を支援します。

また、事業者への支援を通じて、地域における再エネの主力化とレジリエンスの強化を促進し、2050年のカーボンニュートラル実現への寄与を目指しています。

【参考URL】令和3年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(離島における再エネ主力化に向けた運転制御設備導入構築事業)の公募開始について | 報道発表資料 | 環境省

オフサイトからの自営線による再エネ調達促進事業

本補助金制度は、遠隔地から太陽光発電を制御するための設備導入費用に対して、補助金を提供しています。本制度には、2つの主要な補助金プログラムが存在します。第一に、オフサイトから運転制御が可能な需要家側設備へのシステム支援があります。

第二に、再生可能エネルギーの出力抑制を低減させることに貢献するオフサイトからの運転制御が可能な発電側設備を支援するプログラムがあります。これにより、電力需要施設の敷地外に設置された太陽光発電設備から、自営線を通じて電力を調達することが可能となります。ただし、太陽光発電設備自体への補助の対象外です。自営線は、敷地外の太陽光発電設備から電力需要施設へ電力を供給するために使用されます。

【参考URL】令和3年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(オフサイトからの自営線による再エネ調達促進事業)の公募について | 報道発表資料 | 環境省

工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)

本補助金制度は、日本が2030年度に温室効果ガス削減の目標達成と、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを推進する制度です。この目的を支援するため、工場や事業所が脱炭素化のロールモデルとなるような取り組みを創出して、その成果を公表することで広く横展開することを目指しています。

この補助金は、二つの対象事業に対して交付されます。一つ目は、意欲的なエネルギー起源のCO₂削減目標を含む脱炭素化促進計画の策定に関わる事業です。二つ目は、その脱炭素化促進計画に基づき、高効率機器の導入、電化、燃料転換、運用改善を実施してCO₂排出量を削減する事業です。なお、これには排出量の算定および排出枠の償却が含まれます。

【参考URL】環境省_SHIFT事業とは | SHIFT事業ウェブサイト

データセンターのゼロエミッション化・レジリエンス強化促進事業

本補助金制度は、データセンターへの再生可能エネルギーの導入と、CO2削減努力を支援するための制度です。本制度では、データセンターが環境に与える影響を最小限に抑えることを目指し、エネルギー効率の向上と、温室効果ガス排出量の削減を促進しています。

データセンターの運営がより持続可能なものになるように、再生可能エネルギーの利用拡大を支援する本制度は、環境保護の取り組みの一環として重要な役割を担っています。

【参考URL】データセンターのゼロエミッション化・レジリエンス強化促進事業 | 環境省

ZEB普及促進に向けた省エネルギー建築物支援事業

本補助金制度は、ZEB(Net Zero Energy Building、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の普及促進を目指す制度です。ZEBは、省エネルギー措置と再生可能エネルギーの利用を通じて、建物の一次エネルギー消費量を実質ゼロに近づけることを目指す考え方です。

この制度は、太陽光発電などの再生可能エネルギー源を活用する事業に焦点を当て、新築や既存建築物のZEB化を支援することで、環境負荷の低減を図っています。建築物のエネルギー効率化と環境への影響を最小限に抑えることが期待されています。

【参考URL】建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業(一部農林水産省・経済産業省・国土交通省連携

LCCO2削減型の先導的な新築ZEB支援事業

本補助金制度は、新築ZEB(Net Zero Energy Building、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の導入を促進するための、CO2削減型の制度です。そのために、建築物自体の省エネルギー化を促進するだけではなく、サプライチェーンを通じたCO2排出量の削減を支援することも目的としています。最終的には、持続可能な社会構築への貢献を目的としています。

【参考URL】建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業(一部農林水産省・経済産業省・国土交通省連携

サステナブル倉庫モデル促進事業

本補助金制度は、サステナブル倉庫モデルの普及を目指す制度です。本制度では、省エネルギー、労働力削減、そして再生可能エネルギー設備の導入を支援することを目的としています。この補助金により、倉庫運営における環境負荷の軽減と効率化が促進され、経済的にも環境的にも持続可能な物流システムの構築が期待されています。

【参考URL】令和6年度予算(案)及び 令和5年度補正予算 脱炭素化事業一覧 - エネ特ポータル|環境省

【産業用太陽光発電の補助金】自治体からの補助金

ビジネスマンのパートナーシップのイメージ

太陽光発電事業における補助金は、国だけでなく一部の自治体からも提供されています、。特に、事業用太陽光発電(10kW以上)を対象とした補助金を提供する自治体が増えています。一例として、2022年度(令和4年度)に秋田県が実施した「産業用再エネ電力活用モデル事業費補助金」や山形県の「やまがた未来くるエネルギー補助金」などが挙げられます。

さらに、新潟県、栃木県、東京都、京都府、兵庫県、佐賀県、大分県、宮崎県といった多数の自治体が、太陽光発電設備の導入促進および地域の再生可能エネルギー普及を目指して独自の補助金制度を設けています。

これらの補助金は、地域ごとに異なる特徴や条件を持っており、太陽光発電事業者は事業計画を立てる際にこれらの機会を有効活用することが推奨されます。事業者は自治体のウェブサイトなどで最新の補助金情報を確認して、計画的な事業展開を図るべきでしょう。こういった太陽光発電に関わる各種補助金を活用して、再生可能エネルギーの普及と地域経済の活性化に貢献することが期待されます。

まとめ

産業用太陽光発電の設置・導入を始める際には、補助金を有効に活用できるかどうかが成功に大きく影響してきます。補助金へのニーズが非常に多く、多数の応募があるため、予定されていた募集期間よりも早期に終了する可能性が高いです。

導入を検討している事業者は、こういった背景を踏まえた上で、補助金を獲得するための重要なポイントを理解して、積極的に応募していきましょう。特に重要なのは、概算要求が公開された直後から準備を開始して、第一次公募に申請することです。そのためには、補助金の公式サイトを定期的にチェックして最新情報を得ることが重要です。

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