CASEユーザ事例

他社にはない「居眠り」を検知する機能が決め手に
他社にはない居眠りを検知する機能が
決め手に。
事故の未然防止と社員の安全確保のため
全車導入を決定しました!
株式会社CTS

株式会社CTS

  • 設立:1989年8月30日
  • 事業内容:LAN環境・ネットワーク構築・移動体通信用設備工事、IP通信網設備工事等
  • 車両用途:フィールドサービス
  • 本社所在地:愛知県愛西市
管理部部長  澤田耕次
1989年8月、愛知県で設立した株式会社CTS様は、LAN環境・ネットワーク構築、移動体通信設備工事、IP通信網設備工事等を、本社は愛知県を中心に東海エリア、東京支店は関東エリアと広域に行っております。その業務には、当然のことながら社用車による毎日の移動が欠かせません。いかに事故を抑制し、安全運転の実行で、日常的にスムーズな業務を推進するか、が大きな課題でした。その課題の解決を期待して、2019年3月に当社が提供する安全運転管理サービス「ドライブカルテ」を導入しました。今回は株式会社CTS様の管理部部長・澤田耕次様に「ドライブカルテ」とその導入の経緯、得られた効果、そして今後の展望についてお話を伺いました。

導入前の課題・導入のきっかけ
社用車の事故を未然に防げないかが課題でした。

早速ですが、澤田部長は社用車の安全管理などを行われているのでしょうか?
安全管理も行なっていますが、それに関しては「安全運転管理者」がメインで、安全運転教育なども含めて行なっています。私は他に、車両などの設備を整えたり、運行状況を確認したりといったことを行なっております。
安全運転管理上、感じられていた課題はありましたか?
それはもちろん事故の抑制、未然に事故を防ぐ「事故防止」です。以前は普通のドライブレコーダーを各車両に設置しており、設置当初は事故等も減少しましたが、運転中の状況を録画しているだけなので、何かを分析してくれるわけでもないですし、当たり前ですが社用車の事故を防止するような効果はほとんど見られません。どうすれば、社用車の事故を未然に防げるのかが課題でした。
設置しているドライブレコーダーでは不安だったのですね?
不安と言うより、以前のドライブレコーダーはただ録画しているだけなので、どちらかと言うと事故が起きた後のためのものなんですね。例えば、事故処理対応で録画したものを使用したり、事故処理後に「今後はこういうところに気をつけましょう」と言った使い方をするものと分かっていましたので、もっといいドライブレコーダーはないかと探していたところ、オムロンの「ドライブカルテ」に目が止まり、どんなものだろうか?と検討に入りました。
なぜ「ドライブカルテ」に関心を持たれたのですか?
実は当社の車両の手配をしてくれているグループ会社に、事故を未然に防げるような良いドライブレコーダーがないか相談したところ、紹介されたその一つにオムロンの「ドライブカルテ」がありました。他の製品とも比べたのですが「ドライブカルテ」は事故の抑制になりそうだ、と思いました。

株式会社CTS 管理部部長  澤田耕次様
株式会社CTS 管理部部長  澤田耕次様

導入を決定づけたポイント(決め手)
居眠りを検知して車内にアナウンスが流れるので、
社員が自分自身で居眠りに気付け、
事故にならずにすみます。

事故の抑制になりそうだ、と思われたポイントを教えてください。
「ドライブカルテ」はそれまでのドライブレコーダーとは異なり、さまざまな角度から事故の防止をサポートしてくれるところです。さらに、社員個人に対しての教育もしてくれる、といったメリットもあります。
具体的にどのような機能が導入を決定づけたのでしょうか?
居眠りを検知し、音声やアラームで注意を促す機能です。本社では東海4県下、静岡・三重・岐阜・愛知を(営業)エリアにしております。特に静岡県の伊豆方面や、三重県の都市部から比較的離れた和歌山県の近くまで行かせていただく時もあります。例えば、伊豆の下田の先の方まで行かせていただく場合、運転時間は5時間から6時間にも及び、長時間運転になってしまいます。そんな時は居眠りの発生するリスクも高まります。長時間運転時の事故抑制は課題でした。私が探した中では、居眠りを検知するドライブレコーダーは「ドライブカルテ」だけでした。「ドライブカルテ」なら居眠りを検知して車内にアナウンスが流れるので社員が自分自身で居眠りに気付け、事故にならずにすみます。それと同時に、上司にはアラートメールが送信されてくるので、当社でも実際にありましたが、本当にそれが居眠りだと確認できれば直接電話して、少し休憩を取るようにと注意を促すことができます。これが導入を決定づけた1番のポイントでした。
安心だと思われましたか?
安心ですね。「ああ、こんなこともできるのか」というのが第一印象でした。普通のドライブレコーダーでは、事故が起こらなければ、事故に繋がらなかったリスク、例えば“ヒヤリハット”ですとか、そういった運転席での事象は見えません。でも「ドライブカルテ」ならそれがきちんとわかります。なおかつ分析表が出ますので、各社員の運転の状況、どんな運転をしているのか、がわかります。それは安全運転の資料になるというイメージですね。

設置例(オムロン株式会社内)
設置例(オムロン株式会社内)

狙った効果が得られているか?
居眠りわき見 もほとんどなくなり、
導入当初に期待した事故の抑制はできていると思います。

社員のみなさまの反応はいかがでしょうか?
社員は、自分自身では、危険な運転をしているとはもちろん思っていません。例えば、急発進・急ブレーキ、或いは、わき見運転にしても。自分では急発進してもそれが「急発進」になっていたとは思っていないんですね。「ドライブカルテ」が検知して初めて“これが危険運転なのか”と認識できるんです。導入当初は「この程度でアラームが鳴るの?」と思ってしまう社員もいたと思います。しかし実際に画像やデータを確認すると「急発進」になっている。これを経験してどんな運転が「安全運転」なのかを認識していきます。つまり、安全運転の意識が変わっていく、と言いますか、今まで以上に「安全運転をしよう」と言う意識を持つようになってきています。
では安全運転管理者さんの反応はいかがでしょうか?
車両の運行ルートが記録されることで、負荷の軽減につながっています。今までのドライブレコーダーでは安全運転管理者が、常時録画されている画像を元に、運行ルートが正しいかどうかを確認していたんですが、「ドライブカルテ」では地図上に運行ルートが出るので、いつ、どこに行っていると言う確認作業が非常にラクになったと。また、ポイントポイントでアラームが上がった箇所が出るので、どこで事故のリスクがあった、とすぐにわかり、大変重宝していると聞いています。
負荷を軽減しつつある、と言うことですね。
そうです。以前までのドライブレコーダーはデータをSDカードに保存していて、それをいちいち吸い上げて、そこからチェックする、といった感じだったのでかなり大変でしたから、その作業をしなくてもよくなったのは、大きな負荷軽減ですね。
社員のみなさまの安全運転への意識の改革や、安全運転管理者さまの負荷の軽減といったところに貢献できているというのは導入の効果と言えますが、さらに導入のきっかけとなっていた「事故の抑制」についてはいかがでしょうか?
「ドライブカルテ」の導入については、全車両に一斉に導入したのではなく、数台ずつ導入しております。これからも導入する予定の車両があり、当初は車両の入れ替えのタイミングで「ドライブカルテ」も導入する予定をしていたのですが、現場から早めに導入して欲しいと言う声があり、車両の入れ替えを待たずに導入する計画に変更しました。それだけ社内での期待値は高いんです。導入し始めて1年強ですが、今の時点では狙った効果が発揮できていると考えています。数値的にも導入後は大きな事故は起きていませんし、以前は決して少なくなかった「居眠り」や「わき見」もほとんどなくなりました。導入当初に期待した「事故の抑制」はできていると思います。
そのほかに得られた効果は何かありましたか?
当社は環境問題にも取り組んでいますので、アイドリングのアラームが設定できるのも「ドライブカルテ」のメリットです。社員にとっては、休憩や荷物の積み下ろしなど、特に夏場はアイドリングしたいところなのですが、長時間のアイドリングは環境問題に繋がりますし、クレームも出てしまう。ですから設定した時間を超えるとアラームが鳴って知らせてくれるのはいいですね。また、ドライブカルテのカメラは、前方だけでなく車内・後方にも向いていますので、あおり運転や追突等の事故になった時にはそのエビデンスとしての効果もあるんです。

各社員の走行データをすぐに確認することができます。各社員の走行データをすぐに確認することができます。

今後の活用について
点数化 運転管理簿 位置情報 などの
機能の活用法を検討中です。

全車両への導入を実現されたら、ますます安全運転の実績を重ねていかれることを目標にされると思います。今後「ドライブカルテ」をどのように活用していきたいとお考えでしょうか?
そうですね、まだ実行に至ってはいないのですが、今後は教育プログラムも活用するつもりです。「ドライブカルテ」ではドライバーの運転が「点数化」されるので、全車導入が完了したら、安全運転度の高い社員を表彰するなどに活用したいですね。安全運転だと評価されるから頑張ってみよう、といった感じで、社員のモチベーションにつながるのではないかと考えています。
社員ひとりひとりの運転の仕方、癖、のようなものも把握できるんですね。
そういうことですね。たとえば「わき見運転が多いな」とか「急ブレーキが多い」だとか、右折左折で反対側を見ていないとか、そう言うことまでわかってきます。最近できた「運転管理簿」が、社員個人個人を管理できます。1 日何キロ走ったとか、車両に乗る前に免許証を持ったか、アルコールチェックをしたか、健康確認は大丈夫だったか、車両の状況確認はどうか・・、と言った感じです。そしてそのデータをうまく吸い上げて、車両日報として活用し、社内システムに一括で取り込めたら、車両使用状況や整備状況が、簡単に確認、管理できるようになると考えています。
それは便利ですね。
他にも「点数化」と同様に活用できると期待しているのが「位置情報」です。例えばコロナウィルス感染防止対策で、リモート勤務というのがどの会社でも多くなっていますが、当社でもその傾向はあります。社員が会社に寄らずに勤務につくので、就業時間の管理が煩雑になってしまいます。「ドライブカルテ」の「車両位置情報」を利用して、管理者側は、勤務開始時間や客先訪問時間が、予定どうりかを把握するような活用法もあるかな、と。まだまださまざまな活用法を検討しています。
2020.07.27