社員紹介STAFF

開発設計(ソフトウェア)

就職活動の際にOSS(オムロン)を選んだ理由を教えてください。

日本に留学した際に「自分は日本、中国含めどこで働くか、どんな会社で働くか」についてよく迷っていました。その頃、自分の気持ちを確かめるため、オムロンのインターンシップ活動に参加しました。実務経験からオムロンのことを深く知ったため、就職活動の際に迷わず、オムロンを選びました。選んだ理由は主に2つあります。

一つ目はオムロンの業務内容に興味を持ったからです。
2016年頃、世界中にディープラーニングというAI技術が急激に発展し、以前までは不可能だったことが可能になる時期で、インターンシップ活動に参加した私は当時最先端のAI画像処理技術の技術評価を担当しました。先輩社員から技術の説明をしてもらったり、一緒に実験したり、先端技術に触れているのを実感しました。また、画像処理技術だけではなく、周りの先輩社員から5年後、10年後の改札機、券売機や案内ロボット等を開発することを聞き、オムロンに入社したら、常に世の中のいろんな種類の最先端の技術に触ることが予想でき、好奇心の強い私にとって非常に魅力あることだと思いました。

二つ目はオムロンから「ここは安心して働ける場所」を感じました。
私が参加したインターンシップは1か月の短期型でした。しかし、短い期間でも、自分の拙い意見やアイディアに対して先輩社員はきちんと聞いて下さり、指導して頂き、貴重な実務経験をたくさん積むことができました。また、日本で生活する上で住宅やビザ申請等いろいろ不便がありましたが、それらのことにもオムロン人事は配慮して下さいました。会社資料の準備や相談に乗ってくれたことで、私はオムロンで働くことに対して十分な安心感をいただきました。

現在担当しているのはどのような業務ですか。

労働人口不足の社会課題を解決するため、清掃、警備、案内機能を持つサービスロボットシステムの中で、私はロボットの上位システムの開発を担当しています。「こんな機能があれば掃除員さんの仕事は楽になるでしょう」、「あんな機能があればロボットを持つ会社管理人さんは管理しやすいではないでしょうか」を考えて、新しい機能やロボット操作ツールを設計し、開発しています。

働くやりがいや楽しさを感じられるのはどんな時ですか。

私が設計・開発した機能やプログラムを導入し、利用された後、現場作業員からいい評価をいただく時がやりがいを感じる一番の瞬間です。

ディープラーニングの画像検出技術には検出精度を上げるため、大量の学習データが必要になります。3年目の時、オムロンは自社のディープラーニング技術を開発し、そこで適切なフォーマットに編集された大量学習データが必要となり、そこで私は初めて編集ツール開発のメイン担当となりました。その時、現場作業員の操作習慣をヒアリングしながら、ツールの開発アイディアをどんどん出し、一つ一つの機能を実現し、最後に正式なツールをリリースしました。現場導入の当日、作業員さんから「このツールは使いやすい」、「この機能があって、本当に助かった」等のフィードバックを頂いた時、自分の仕事が他人の仕事の役に立っていることを実感でき、心から嬉しい気分になりました。

仕事で苦労した事、困難だった事はありますか。

3~4年目で担当した、オムロン自社の車両検知モデルの処理を高速化することに苦労しました。

処理高速化には検知モデル自体の仕組みを完全に把握するだけではなく、TensorRTというNvidia社の高速化技術を使う必要があります。当時、社内にはTensorRTの有識者がおらず、世の中にも少ない状況でした。自社製のモデルにもカスタム処理がたくさんあるため、関連知識が少ない私にとって検知精度を劣化させず高速化することの難易度は非常に高くチャレンジです。

その頃、検知モデルの処理部分についてモデルの開発者と意図を一つずつ確認し、高速化部分については大量のTensorRTの英語ドキュメントを調べて、課題を明確してから、ようやく本番のモデル高速化を始まりました。しかし、その後も順調ではなく、期待通り動かないことはよく発生しました。課題を潰すため、モデル開発者と毎週解決案を検討し、ある時は検知モデルの方で改造し、ある時は高速化案を修正し、試行錯誤でゴールに向かって一歩一歩進めました。このチャレンジを通して、社内でTensorRTの高速化技術について一番詳しいメンバーとなり、大きな達成感を感じました。

今後仕事をしていく上で成し遂げたいと考えている事や目標はありますか。

私はOSSのロボットは駅、マーケットにいるだけではなく、家、病院、工事現場、災害現場等、ロボットは安心、安全、快適な機能を提供し、人と一緒に生活できるロボットシティを考えています。

小さい頃から私はずっとファンタジー系の漫画が好きで、「ドラえもん」にドラえもんを作った未来世界のような、病院には感染症がある病人を自動診断できるロボットがあり、工事現場には重い材料を運び、組み込みできる工事ロボットがあり、災害が発生した時に人命を救う救援ロボット等、あらゆることはあらゆるロボットに任せできる生活に憧れていました。

その生活を実現するために、サーバーシステムの知識だけは足りなく、メカ、エレキ知識の吸収も必要であり。また、現場作業の詳細も理解し、作業に対する最適な機能を持つロボットを提案することで、安心・安全・快適、さらにファンタジーなロボットシティを開発がしたいと思います。