4月1日より、オムロン株式会社にて行っておりました「環境事業」をオムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(以下OSS)に統合いたしました。
OSSは、エネルギー、交通、生活サービス、コミュニティの4事業領域において、社会的課題の解決に取り組んでおり、そのひとつであるエネルギー事業は、今後、再生可能エネルギーの普及が見込まれる中で、新たな事業機会が生まれつつあります。
これまでのOSS事業と環境事業との統合により戦略・運営の一体化を図り、事業機会を確実に捉え、さらなる事業拡大をめざすとともに、地球温暖化対策の柱である再生可能エネルギーの普及と安定、並びにレジリエントで持続可能な社会づくりに貢献していきます。
私たちは、地球温暖化の加速、CO2総排出量の増加、大規模な自然災害の多発など、地球環境における様々な変化に直面しています。これらの変化は、人々のくらしに大きな負の影響を与え、今後その影響はますます大きくなっていきます。
地球温暖化は、18世紀後半と比べて気温上昇が1.5℃を超えると温度上昇に歯止めが効かなくなるとも言われていますが、2030年までに1.5℃上昇を超える可能性もあると言われており、今からの10年が非常に重要です。
また、温室効果ガス排出量の削減に向けて、日本国内においても再生エネルギー比率の拡大、サーキュラーエコノミーの実現がより一層求められてきます。
大規模な自然災害の多発に対しても、人々の生活に直接ダメージを与える脅威であり、その発生を前提としたレジリエントな社会システムの構築は必須の課題となっています。
エネルギー分野においては、人々の活動レベルを維持しながら、いかに再生エネルギー比率を高め、人手に頼らない持続可能な社会を創っていくかが企業に課された大命題であると考えています。そんな中で、「再エネ比率拡大」「ユーザー価値観変化」「社会変化と技術革新」これらの要素を組み合わせたスパイラルアップの仕組みを構築、循環させていくことが私たちが果たすべき役割です。
OSSがしっかりと役割を果たすためには、お客様、パートナー会社様とのあらゆる協働の可能性を探索し、安心・安全なエネルギー利用ができる社会を創っていかなければなりません。
工場、家庭だけでなく、駅や道路、店舗といったOSSグループが持つ幅広い事業領域とエネルギーをつなぎ、地域やエリアの中で自ら電気を生み出し、その電気を自らが使用する『地産地消型の分散電源活用』できる仕組みを構築し、広くエネルギーの最適化を図ることで、再生可能エネルギーの普及に貢献していきます。
地球環境の維持・改善を実現する社会システムの普及に貢献することで、次世代を担う子供たちのために「未来へのおくりもの」を残してきたいと考えています。
OSSグループは、長年にわたり鉄道、道路交通、流通事業向けのコンポーネントとサービスを提供し、社会インフラを支えてきました。その中で培ったノウハウと技術、エンジニアリング力、そしてお客様とのパートナーシップがあります。OSSグループの強みである、コンポーネント+サービス+エンジニアリング(設計・施工)そして、エネルギー変換技術と制御技術があれば、実現できると確信しています。
これは私の宣言です。
私たちは、“エネルギーの最適化”という方法で、世界中の人々が安心・安全・快適に生活し続けることができる持続可能な社会を目指していきます。
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
取締役 エネルギーソリューション事業本部長
立石 泰輔