オムロン株式会社は、日本の高度成長期における都市の通勤ラッシュを解消すべく、1967年に世界初の無人駅システム(現在の自動改札機)を誕生させました。当時の自動改札機から進化を重ね、オムロン ソーシアルソリューションズ(株)(以下、OSS)はオートメーション化によるスムーズな駅利用を支援しています。
2023年には、社会変化に対応しながらも、環境に配慮した新しい自動改札機(PG-S改札機)の販売を開始しました。
交通系ICカードの普及に伴い、事前に切符を購入することなく電車に乗車することが多く
なっています。
また、最近では海外から旅客増加に伴い、予約サービスを経由して入手したQRコードでの
乗車や、クレジットカードでのタッチ決済による乗車も増加しています。
自動改札機の内部には、従来からの切符の情報を読み取る磁気券搬送部のほかに、交通系ICカードやスマート
フォンのモバイルアプリと情報を送受信するリーダライタおよび、それらにより得られた情報を識別し判定する制御部が搭載されています。
新しい改札機を設計する際には、それらの機器を長期間に渡って安定的に稼働させることができる部品の選定が必要となります。また、改札機の外観部分である筐体においては、毎日多くの人が利用するため、耐久性はもちろんのこと、車いすやベビーカーユーザーへの安全性を確保した素材や加工が重要です。
これらを考慮しつつ、環境に配慮した製品をつくりだすには、さまざまな検討や工夫が必要となります。
機器の安定稼働に加えて、資源の有効活用を実現
※1・2:当社従来比
※品質保証のための一部部品交換は必要