社員紹介STAFF

開発設計(ソフトウェア)

就職活動の際にOSS(オムロン)を選んだ理由を教えてください。

私がOSSを選んだ理由は、2つあります。
「ⅰ オムロンの企業理念に共感したこと」と「ⅱ 就職活動を通じて接した社員の方々の温かさ」です。

ⅰ オムロンの企業理念に共感
私は「働くなら何か社会に貢献し、人に誇れる仕事がしたい」と考えていました。そう考えていた時に、オムロンの創業者である立石さんの「企業は社会の公器である」という言葉に出会い、共感しました。またオムロングループの中でも社会インフラを支えるOSSに入れば社会貢献していることを自分の身で実感できると思ったためOSSを選びました。

ⅱ 接した社員の方々の温かさ
就職活動を通して多くの会社の方々と話す機会がありました。その中でオムロングループの社員の方々に「人の温かさ」を感じ、この人たちと一緒に働いてみたいと思いました。 説明会で出会った先輩社員の方は学生1人1人と向き合って対話してくださり、就職活動全般の相談にも乗ってくれました。 また、就職活動においてのグループディスカッションや面接の場では緊張し、上手く話せないことも多々ありましたが、OSSの面接では、面接前の控室で人事の方が話しかけてくれ、緊張をほぐしてくれたり、アドバイスをしてくれたりしました。 そのことから、私はオムロングループには他の企業にはない「人の温かさ」があると感じ、この会社に入り働いてみたいと感じました。
以上が私がOSSに入社したいと感じた、またOSSに入社を決めた理由です。

現在担当しているのはどのような業務ですか。

現在の担当業務は券売機や改札機の開発です。
その中でも券売機や改札機が動作するために必要な“運賃”の開発です。券売機では購入したい券の種類(切符や定期券)や経路によって、発売金額が異なります。また、改札機では投入された切符またはかざされたカードが乗車経路に応じた金額になっているか判定する必要があります。

それらの、券売機のそれぞれの券種毎の金額情報や改札機の判定に使用するための金額情報を持たせたものが“運賃”です。この運賃情報を参照しながら券売機で券を発行したり、改札機で通過可能かどうかの判定を行います。

働くやりがいや楽しさを感じられるのはどんな時ですか。

OSSで働いていて、最もやりがい・楽しさを感じるのは、自ら設計したものが社会の人々に当たり前に利用されている光景を見た時です。普段、私たちが鉄道を利用する際、駅務機器は品質が良い(運賃の誤収受等がない)のが当たり前という認識のもとで利用します。そうした社会からのプレッシャーがある中で、品質問題を起こさずに新しいソフトをリリースする必要があるために複雑な日本の鉄道路線を網羅して、検証しなければならないといった点は苦労します。しかしながら、チームメンバと協力して業務を遂行することで、困難な状況においても乗り越えられることが出来ます。

このように苦労して自分で作ったものを大勢の社会の人々が安心して使用している光景を見ると仕事を通じて、社会貢献ができていることを実感できます。また社会の人々が使用しているのを見るだけでなく、自分も旅客となり自分の設計したものを使用できるという点はよりやりがいを身近に感じやすいと考えています。さらに、何の問題もなく新しいソフトが稼働できると鉄道事業社様から「ありがとう」と言ってもらえます。この時もまた、「顧客とwin-winの関係になれた」と感じることが出来、やりがいを感じています。私は駅務機器の設計開発に携わっていることを誇りに思っています。

仕事で苦労した事、困難だった事はありますか。

私が仕事で苦労したことは、顧客との折衝の場において、システム目線を考慮することです。
私は初めて顧客との打合せに行った際、私と顧客の間には考え方にGAPがあると感じました。仕様提案をしても納得していただくことができませんでした。その原因は私の「システム目線」が足りていないことにありました。駅務機器は券売機や改札機等の機器が単体で動作しているのではなく、駅務機器システムとして動いています。私は“運賃”の設計を担当していますが、“運賃”もその駅務機器システムの中の一部です。

私は“運賃”というものを単体で考え、機器やそのシステムの動作を考慮せずに仕様提案を行っていました。このように、一部の単体の機器のみを考えて仕様提案している私と駅務システム全体を考えながら話を聞いている顧客にGAPが生まれてしまったのです。

それ以降、自分の担当する“運賃”だけを考えるのではなく、その周辺機器(券売機や改札機)の設計担当者と密なコミュニケーションを図り「“運賃”が変わることで機器やシステムの動作がどう変わるか。」を理解し、またそれが顧客の“やりたいこと”になっているかを考えてから顧客との打合せに臨むようにしています。そうすることで、私が最初に感じたGAPが埋まり、今では顧客との折衝がスムーズに進められるようになりました。

今後仕事をしていく上で成し遂げたいと考えている事や目標はありますか。

私は現在の担当業務に拘ることなく、全地域、全事業者様の駅務機器開発に携わってみたいと考えています。
私はこれまで、複数の関東と関西の事業者様向けの駅務機器開発に従事してきました。その中で、事業者様にはそれぞれ特色があり、機器の仕様も考え方も全く異なることに気づきました。それは、その事業者を利用する人々の地域性によって求められるものが違うからではないかと推測しています。

私は全国の事業者様の開発に携わり、自らの知識の幅を広げたいと考えています。またOSSが鉄道事業者様の一生のパートナーとなるためには現状を維持するのではなく、次世代の駅務機器システムを提案する必要があります。
そのためには、まずは顧客それぞれの現状の駅務機器システムとその顧客の考え方を理解し「その顧客が抱える問題の本質は何か」を把握し提案する必要があります。

まずは、現状の業務を品質良く、また効率よく進め、機械でできるところは機械に任せ、未来の駅についてのアイデアを考える時間を創出します。そして、将来的には得た知見を活かしそれぞれの顧客に合った「未来の駅」に対する提案がしたいと考えています。