アンリツ株式会社へ[大容量蓄電池を組み合わせた大規模太陽光発電システム]を導入

  • ニュースリリース

2030年までにアンリツグループで太陽光発電自家発電率30%の実現を目指す

オムロン フィールドエンジニアリング株式会社(以下OFE/本社:東京都目黒区、代表取締役社長 立石 泰輔)は、アンリツ株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役 社長 グループCEO 濱田 宏一)の郡山第二事業所となる東北アンリツ株式会社(本社:福島県郡山市、代表取締役社長 酒井 敏三郎)第二工場に太陽光発電システムと大容量蓄電池(NAS電池(*1))を導入いたしました。

地球温暖化や気候変動による異常気象、頻発する自然災害などの脅威に対し、世界中でその危機感が共有され、これを乗り越え持続可能な経済社会を構築するため、多くの企業が「脱炭素」に取り組んでいます。
アンリツ株式会社では、「気候変動への対応」を環境分野におけるマテリアリティとし、再生可能エネルギーの自家発電・自社消費を行う「Anritsu Climate Change Action PGRE 30(*2)」 を推進しています。その一環としてOFEが「Smart-EMS(*3)」(エネルギーを賢くコントロール)のコンセプトをもとに提案した『大規模太陽光発電システムに大容量蓄電池(NAS電池)を組み合わせEMSコントローラー(*4)で最適に制御するシステム』の導入に至りました。

これにより、東北アンリツ株式会社では、工場・事業所での消費電力を上回る電力を太陽光発電システムで創り、余剰電力を大容量蓄電池(NAS電池)に蓄えることで、太陽光発電による自家発電比率の向上が期待できます。また、購入電力量が減ることで化石燃料由来のエネルギーを削減でき、「脱炭素」に貢献、さらに高騰する電気料金の削減にも繋がります。

■このシステムのメリット

(1)太陽光発電による自家発電比率の向上
   大容量蓄電池(NAS電池)を併設する事で、広大な敷地を活用し、工場・事業所内の消費を上回る太陽光発電システムの設置が可能となります。平常時、
   日中の太陽光発電による余剰電力を大容量蓄電池(NAS電池)に蓄電し、夜間に使用することで自家消費の比率を高め、太陽光発電による電力を最大限
   活用できるようになります。

(2)エネルギーコストを削減
   OFEが独自開発したEMSコントローラーにより、「太陽光で発電した電気」を「蓄え」・「使う」を最適に制御することで、最大効率でエネルギーの使用
   が可能になります。これにより購入電力量を抑え、化石燃料を由来としたエネルギーの削減ができます。

(3)BCP対策を強化
   停電時、大容量蓄電池(NAS電池)に蓄電された電力を場内に供給、非常電源の役割を果たすので操業を停止することなく事業を継続できます。昨今急務
   となっているBCP対策として欠かせない「電源の確保」が可能となり、レジリエンス強化が期待できます。また地域の防災拠点としての活用も考えること
   ができ地域への貢献にもつながります。
 

近年、高まる脱炭素化の要請に加え、電気代の急激な高騰が社会問題となっており、そのどちらにも効果的なソリューションが求められています。
OFEでは、進化させてきたコア技術 “Sensing & Control + think” をベースにエネルギーの最適制御(Smart-EMS) を実現し、太陽光発電と大容量蓄電池を組み合わせたソリュ—ションを積極的に展開しています。多くの企業が不安を抱く多額の初期投資に対しては「初期投資ゼロモデル」を用意するなど、企業の脱炭素化を支援しています。
私たちはこれからも再生可能エネルギーの有効活用に加え、大容量蓄電池を活用したソリューション等、最適なエネルギーソリューションを提供し、レジリエントで持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

(*1)NAS電池:日本ガイシ株式会社(本社:名古屋市)製の大容量蓄電池。
(*2)PGRE30:PGREはPrivate Generation of Renewable Energy(再エネ自家発電)の略であり、「30」は達成時期の2030年頃と自家発電比率目標値の30%
    程度を意味します。
(*3)Smart-EMS:創エネ、蓄エネ、省エネを組み合わせ、スマートにコントロールし、最適なエネルギーソリューションを提供することを意味する
          オリジナルの造語。

(*4)EMSコントローラー: PLC(プログラマブルロジックコントローラー、オムロン株式会社製)に独自開発のアプリケーションを搭載し最適な制御を実現。

画像1)太陽光発電システム