FAQ　4.jserver

4-1jserver が自動起動しません。

自動起動時に「Jserver already running」というエラーが発生したり、エラーは表示されないものの実際には jserver が起動していない場合、jserver の動作が SELinux によって抑制されている可能性があります。
root 権限で jserver コマンドを実行し、正常に起動するかを確認してください。

• Linux の場合          # /usr/sbin/jserver
• FreeBDS の場合    # /usr/local/sbin/jserver

何らかのエラーメッセージが表示された場合は 4-2 を参照してください。

コマンド実行で正常に起動する場合は SELinux の影響を受けている可能性があります。
OS/バージョンに応じて SELinux の許可設定を行ってください。

◆Red Hat Enterprise Linux/CentOS 8.x をご利用の場合

Wnn8 に付属している許可ポリシーパッケージ(rpm)をインストールしてください。
Wnn8 のインストールデータの pkg_rpm/ ディレクトリ以下に収録されています。

• Red Hat EL 用 :   wnn8-selinux-policy-1.**-*.el8.noarch.rpm
• CentOS 用      :    wnn8-selinux-policy-cent-1.**-*.el8.noarch.rpm

◆Red Hat Enterprise Linux/CentOS 7.x をご利用の場合

1. root 権限で semodule コマンドを実行します。

# semodule -d canna

2. システムを再起動します。

◆その他の OS をご利用の場合

canna ポリシーを無効化するか、jserver の動作を許可するポリシーを作成して SELinux に追加してください。

# semodule -d canna

許可ポリシーの作成方法については SELinux のマニュアルやドキュメント等を参照してください。

目次

4-2jserver が起動できません。

root 権限で jserver コマンドを実行し、

• Linux の場合          # /usr/sbin/jserver
• FreeBDS の場合    # /usr/local/sbin/jserver

表示されたエラーメッセージの内容に応じて対処してください。

[socket_init] Cannot write in /tmp/jd_sockV8. … と表示された場合

jserver が使用するソケットファイル「/tmp/jd_sockV8」に書き込みができない状態です。
root 権限で /tmp/jd_sockV8 に書き込み属性を与えてください。

# chmod 777 /tmp/jd_sockV8

改善しない場合や既に書き込み属性が付与されていた場合は、ファイルを削除してください。
次回の jserver 起動時に自動で再作成されます。

# rm -f /tmp/jd_sockV8

[read_access_file] Cannot access "". と表示された場合

jserver がホスト情報を取得できていません。
root 権限で /etc/hosts ファイルの localhost 行に実ホスト名を追記してください。

1. hostname コマンドを実行し、システムのホスト名を確認します。 ここでは「myhost」だったものとします。
   # hostname

2. /etc/hosts の 127.0.0.1 の行にホスト名を追記します。
   127.0.0.1 myhost localhost.localdomain localhost

[socket_init_in] Transport endpoint is not connected(Jserver already running) と表示された場合

jserver が通信用の TCP ポートを利用できない状態です。以下の原因が考えられます。

• ◆jserver が既に起動している
  ps コマンドで jserver のプロセスを確認してくだだい。
  
  $ ps ax | grep jserver

• ◆SELinux によって TCP ポートへのアクセスが制限されている
  「4-1 jserver が自動起動しません」を参照してください。
• ◆他のプログラムが同じ TCP ポートを使用している
  TCP ポートを使用しているプログラムを終了するか、ポート番号を変更して jserver を起動してください。
  
  # jserver -pno TCPポート番号

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