UPS Virtual Report

Nutanix Readyと弊社の取り組み状況

Nutanix
※この記事はNutanix Advent Calendar 2018の12月19日分の記事です。

オムロンソーシアルソリューションズの営業:服部と申します。

前回は、Nutanix Readyを取得したネットワークカード「SC21」を使ったシャットダウンの仕組みをご紹介しました。
今回は、Nutanix Readyと弊社の取り組み状況についてご紹介します。

弊社が、今年3月に取得したNutanix Ready AHVについて、最近「オムロンのUPSは、AHVには対応しているようですが、”ESXi”には対応していないのですか?」と質問をいただくことがよくあります。
Nutanix Ready AHVという名前を見て、ハイパーバイザーはAHVのみ対応していると思われやすいのですが、ESXiにも対応しております。

では、簡単にNutanix Readyの制度について紹介をします。
Nutanix Ready には、「Core」、「AHV」、「Integrated」の3種類あります。

Nutanix Ready:
Core
Nutanixでサポートされているハイパーバイザーの中の1つで動作検証すると得られる認証
Nutanix Ready:
AHV
Nutanix Ready:Coreの要件をクリアし、プラスしてAHVでも動作検証すると得られる認証
Nutanix Ready:
Integrated
Nutanix Ready:Coreの要件をクリアし、NutanixとAPIレベルで製品統合される製品に認証されます。

Nutanix Readyに関する詳細の規定は以下を参考にしてください。
Technology Alliance Partner Program

Nutanixは、パワーユーザーやちょっとした検証のために無償で利用可能な、Nutanix CE(Community Edition)を提供しています。ただし、Nuatnix CEは、ハイパーバイザーがAHVのみの選択となり、Nutanixのメリットであるハイパーバイザーの自由な選択ができません。
そこで弊社では、Nutanixと様々なハイパーバイザーの動作検証を行うため、商用のNutanixを導入して、実機で動作検証を行っております。

弊社は営業部門と開発部門が検証する場所(通称:ラボ)が同じフロアにあり、実機をラボに置いて日々検証を行っております。問合せ窓口であるカスタマサポートセンタも同じフロアであり、営業、開発、カスタマサポートセンタが物理的に近い環境で、コミュニケーションを常に取り、一体となってお客様に対応しております。

日々の動作検証としては、新しくリリースされるAOS(LTS)や各種ハイパーバイザーにおいてUPS連携の動作検証を行い、可能な限り早いタイミングで最新環境にUPS側が対応できるよう努めております。
なお、AOS 5.10+AHV20170830.184は動作検証済です。

Nutanixは、クラウドのスピード感で新しい機能がリリースされていきますが、無停止で気兼ねなくアップデート作業ができ、アップデート作業に関して気兼ねなくできます。(アップデート作業における停止時間の調整や、事前のコンパチビリティ確認を必要としないところは、Nutanixの大きなメリットの1つだと思います)弊社もこの恩恵を受け、アップデート作業を短時間で行うことができ効率的な検証ができています。

Nutanixを利用することで、常に新しい機能とセキュリティをワンクリックで手に入れることができます。
弊社もそのスピード感に対応していくことが必須だと考えており、継続的に動作検証をしております。

また、日々進化する技術を習得するために、私を含め数人NCP 5.5ホルダーが在籍しております。
※NCP(Nutanix Certified Professionalの略で、Nutanixのコアコンポーネント技術を理解していることを証明する資格試験)

弊社UPSは、現時点でNutanix AOS 5.10の対応を始め、周辺ソリューションであるFiles 3.2.0とAOS 5.10で動作検証をしております。
昨今導入が増えているPrism Centralについても、動作検証を現在進めています。

Nutanixを導入することで、シンプルになったインフラ環境にどこまでUPSが追従できるかというのは、まだ道半ばではありますが、HCIの恩恵を壊さないスタイルを貫くUPSを提供できるように今後も製品開発をおこなっていきます。

今後とも、弊社製品をよろしくお願いします。