UPS Virtual Report

HCIのUPS連携って、意外と大変なんです

Nutanix
※この記事はNutanix Advent Calendar 2018の12月7日分の記事です。

みなさま、はじめまして。

オムロン ソーシアルソリューションズの営業:服部と申します。
今回はじめてAdvent Calendarに参加させていただきます。

よろしくお願いいたします!

我々は、UPSのメーカーですが、
エンタープライズ系の世界では、まだ名が知られていないかもしれません。

実は、オムロンUPSは、Nutanixとの連携にこそ強さを発揮するソリューションを持っています。

今回はこのAdvent Calendarの機会をお借りしまして、オムロンUPSとNutanixの紹介をさせていただきます。

HCIにおけるUPS連携で、わざわざソリューションを紹介する意味は何かというと、HCIにおけるシャットダウンはとても手間のかかる作業だからです。

従来の物理サーバーから仮想化の流れが起き、仮想環境におけるシャットダウンはHAやDRSなどを考慮しながらのシャットダウン手順が必要でしたが、HCIはさらに、手間のかかることがありました。

それは、サーバーの中にストレージがまるっと入ってしまっていることです。

仮想化基盤のシャットダウンを基準にみていきましょう。(vSphereを例にします)
(※ここでいう電源管理ソフトはUPS連携用仮想アプライアンスを指します。)

①電源管理が停電を検知する
②vCenterを介してシャットダウンを実行し、仮想マシンをシャットダウン
③vCenterをシャットダウン

ここまでは、従来の方法で簡単にシャットダウンできます。問題はここからです。

④Nutanixクラスター停止
⑤CVMシャットダウン
⑥ESXiホストシャットダウン

Nutanixクラスターを停止すると、Nutanixクラスターが提供している共有ストレージ機能が停止します。
従来の方法だと、電源管理ソフトはNutanixの共有ストレージで展開、稼働しているため、Nutanixクラスターを停止した時点で電源管理ソフトは動作しなくなります。

このままではシャットダウンは完了しません。

そのため、わざわざNutanixクラスター外に電源管理ソフトを入れた機器用意し、シャットダウン命令を実行することで、Nutanixを正しくシャットダウンへ導いていました。

ご認識いただけたとおもいますが、従来のUPS管理ソフトウェアの機能だけでは、Nutanixを安全にきれいにシャットダウンするというのはできないということです。

さらには、Nutanixできれいにまとまったのに、電源管理のためにサーバーが別に必要というのは、コスト面においても、管理面においても、うれしい話ではありません。

せっかくNutanixで楽になっても、UPSを導入することでNutanixのメリットがうすれてしまっては元も子もありません。

これを解決するべく、出したソリューションがNutanix Readyを取得した、オムロンUPS用ネットワークカードSC21です。

こんなカードでなにができるのか?ってお思いかもしれませんが、次回は、SC21を使った場合のシャットダウンの仕組みをご紹介します。

オムロンUPS用ネットワークカード SC21