導入事例

株式会社南信精機製作所様

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Casestudy

お客様の声

太陽光発電や見守りサービスの導入で、全量買取制度を活用。
発電で収益を確保しながら、LED導入により電力削減も実現しました。

株式会社南信精機製作所様

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半世紀にわたり、精密プレスと精密プラスチック分野で技術を蓄積。さらにそれら2つの精密技術を一体化させた独自技術「プレスチックス」を開発し、携帯電話や自動車などのメーカへ、ミクロンレべルの精密部品を供給している。

今回、太陽光発電システムの導入に至った背景を教えていただけますでしょうか?

以前から省エネや環境対応は社内の共通テーマであり、お客様からも問われることがありました。また、弊社は中国にも工場を展開していますが、現地では電力対策として政府が太陽光発電導入を推奨していることもあり、日本国内においても導入の話題は上がっていたんです。ただ、これまでは投資対効果や経済性があまりよくなかったため、まだ時期尚早と考えていました。しかし、昨年の東日本大震災以降、節電対応を求められたり、電力料金の上昇が予想される中で、電力の重要性を再確認し、検討をスタートしました。

環境イメージ

最終的に導入を決断された理由は何だったのでしょうか?

昨年から1年間、検討を進めるうちに、再生エネルギーの全量買取制度が始まるという話を耳にし、今春から本格的に検討に乗り出しました。特に42円/kWという買取価格は今後下がっても上がることはまずなく、導入するなら今しかないと思いましたね。しかも、当社は9月決算なのですが、全量買取制度適用での導入であれば、特例で全損処理が可能とのこと。加えて、当社の位置する700mという標高は太陽光発電の好適地と聞いて、これはもうやらないと損だと思いましたね。

数ある業者の中でオムロンを選ばれたのはなぜでしょうか?

複数の業者から提案がありましたが、ちょうど春ごろにオムロンからも、環境対応でなにか協力できることはないかと話がありました。実は、オムロンからは以前に省エネ診断を勧められて受けており、その中でコンプレッサの改善に取り組んで、一定の効果を上げていたんです。そうしたエネルギー改善提案から信頼関係ができていたのは大きかったですね。オムロンは古くから社会システム基盤を支えてきた実績もありますし、エネルギーのこともオムロンに任せておけば大丈夫だろうと、発注を決めました。

全量買取制度では、保守体制の整備が求められていますが、その点ではどうでしたか?

はい、そこも重要な選定ポイントになりましたね。設置までの投資対効果で好条件な業者は他にもあったんですが、どうも保守の部分では不透明なところが多かったんです。工事費では安くても、後から多くのコストがかかったのでは意味がないですよね。
その点、オムロンは見守りサービス(ソラモニ)を定額で提供してくれ、遠隔監視で何かあったらすぐ保守対応してくれるとのことだったので、これから先の維持費に心配をすることなく、メンテナンスをすべて任せられるという安心感がありましたね。 社内に設備担当はいますが、さすがに太陽光のことまでは分かりませんから。

点検・保守

実際に設置してみて、いかがでしたでしょうか?

設置場所の発電効率を計算してもらって、技術棟とプレス棟の屋上に、合計342.5kWのパネルを平置きで設置しました。
7月に発注したのですが、9月末までに完成させて会計処理する必要があったため、実質1カ月の急ピッチで施工してもらいましたが、順調に定格出力の7割程度の発電ができています。売電収益では、初期投資が10年を下回る期間で回収できる見込みなので、投資対効果としても満足しています。

今回、LED照明も併せて導入されたそうですね?

はい、LEDも数年で投資回収ができるということを聞いて、全照明の半数にあたる560本を導入しました。消費電力量は半分にも関わらず、倍以上の明るさになって、3倍以上も長持ちするんだから、すごいですね。さらに、床面には高拡散反射塗料を塗って、明るさを一層アップしました。社員からも室内が格段に明るくなって働きやすいという声が聞かれ、作業効率の向上や作業ミスの低減も期待できそうです。

LED照明

他にも今回の導入による効果はありますか?

太陽光とLED両方の効果ですが、屋上にパネルを置くことで、室内温度が3~4℃変わるという試算が出ており、さらにLEDにより、蛍光灯より消費熱量も抑えられるので、冷房の省エネに役立ちそうです。私たちの工場は高冷地にあるので、以前は夏場でも30℃を超えることはなく、冷房も不要でした。しかし、最近では温暖化の影響か冷房が欠かせないようになり、空調費がかさんでいたので、この効果は来夏以降の楽しみですね。

エネルギー取り組みに関して、今後の課題や展望はありますか?

全量買取に対応した太陽光発電導入は南信州エリアでは、はじめての取り組みなので、環境取り組みのひとつとして、お客様や地域に効果的にPRできればいいですね。発電量などを表示したモニタを玄関ロビーに設置していますが、ご来社いただいたお客様はさっそくご覧いただけたようで、LEDによる製造環境イメージの先進化も含め、商談の場でも役立っているようです。
今後も、省エネの部分でより踏み込んだ改善や、蓄電池の導入などを検討しています。オムロンから提案をもらいながら、さらなる環境取り組みを進めていきたいと思います。