Colleague’s
Voice

カーボンニュートラルの実現に向けて
ものづくりから変えていく

公共ソリューション事業本部
開発職

受賞したプロジェクトの内容を教えてください

2050年にプロダクトライフサイクル全体でCO2排出量ゼロを目指す筐体、“カーボンニュートラル筐体“を実現するプロジェクトを提案し、イノベーションアワードを受賞しました。
2050年まで長いようですが、お客様からはいつ環境問題に対する解決策を具体的に求められるかわからないため、私たち機械設計者も準備をしていく必要があると考えてプロジェクトを検討しました。
プロジェクト期間中は現行製品のCO2排出量を把握することから始め、実際に製造してくれている製鉄メーカや加工会社へ足を運び、各工程を見える化し、実態に基づいたCO2排出量の算出を行いました。

どういった想いで、社会課題と向き合いましたか?

地球温暖化などの環境問題に対し、メーカとしての取り組みでよくあるのが「使用中の消費電力を削減する」というものです。こうした取り組みも大切ですが、環境にやさしい材料を使用するなど、機械設計者だからこそできる取り組みも必要だと思い、プロジェクトの応募に臨みました。
はじめは前例や正解がないため、”自分の仮説は合っているのか”と自問自答しながらプロジェクトを進めていました。ですが普段の設計業務と同じように「現場・現物・現実」を見ることで、私自身の思いや考え方が確信に変わり、自信を持てるようになりました。

受賞にあたり会社の支援や応援はありましたか?

他事業部の方々が手厚く支援してくださいました。例えば、現行製品のCO2排出量を算出するために様々なメーカの担当者の方と引き合わせて頂き、とても心強かったです。普段の業務では関わりがない事業部の方々でしたが、プロジェクトに共感した、という理由で支援してくださったのでありがたかったですね。
また、最終発表のあと部門を越えて設計者の方からたくさんの共感の声をいただき嬉しかったです。私のWill(やってみたい)を聞き入れてくれたのは、私がアイデアだけではなく、行動でも示せたことと、オムロン全体が個人のWill (やってみたい)を尊重してくれる恵まれた環境だからだと思います。

今後、OSS(オムロン)でチャレンジしたいことは?

私は大学でユニバーサルデザインを研究し、どうすれば人が使いやすいデザインをつくることができるかを学んでいました。
社会人になり、日ごろの設計業務では製品に関わる全ての“人に寄り添ったデザイン”を設計に反映しています。
そういった“自分事として捉える”デザインの考え方を目の前の設計や、社会問題の解決にいかすことが、私がチャレンジし続けたいことです。現状に満足せず、相手目線で”自分だったらどう考えるか”を考えながら、今後も頑張っていきたいと思います。