iWnn

全く新しい言語入力システムの登場です。
携帯電話機種数累計150台以上に採用された「モバイルWnn」「AdvancedWnn」
から、さらに入力しやすさを追求しました。
機器を使いやすくする機能を多く搭載し、新しく設計された
「iWnn（あいうんぬ）」をお届けします。

iWnnの「４つの"ｉ"」が実現する新機能をご覧ください。

iWnnは、入力中のシチュエーションを自動的に判断し、最適な予測候補を優先的に表示します。

■文脈の過去/未来や現在の季節を判断

「昨日」を選択した時点で「過去の文脈」と判断し<、>「美味しかった」と過去形の予測候補を表示します。
また上記の例では、現在の季節が「秋」であることを判断し、予測候補に「サンマ」などを優先的に表示しています。

■送信先を判断

電話帳等の情報から、相手が「上司」なのか「友人」なのか等を判断し、それぞれの送信先にふさわしい言葉使いの予測候補を優先的に表示します。

■文章の喜怒哀楽を判断

文章作成中の言葉から喜怒哀楽を推定し、予測候補やテキストカラーの装飾に反映します。
上記の例では「いいことなかった」を「マイナスイメージ」と判断し、次の「かお」の変換候補に「マイナスイメージの顔」候補を表示しています。

■文頭（書き始め）を判断/現在の時間を判断

新規作成の際、何も入力しなくても文頭にふさわしい言葉を予測候補に表示します。
また現在の時間情報から「朝・昼・夜」を自動的に判断し、ふさわしい挨拶文を優先的に表示します。
上記の例では、送信先も判断し最適な語彙を表示しています。

iWnnは、機種変更時に過去の端末のユーザ辞書を移行できる機能を持っています。これまで不可能だった「買った時から自分仕様」を実現しました。

■ユーザ辞書の移行（Wnn同士）

AdvancedWnnやiWnnを搭載している機種からの辞書移行が容易にできる仕組みを保有しています。
メーカーやキャリアが変わってもWnn採用機種同士であれば移行が可能です。

■ユーザ辞書の解析・単語登録（Wnn以外から）

Wnn以外のIMEを採用している機種から機種変更をする際にも、iWnnは旧端末の送信メールやメモ帳などのデータを「形態素解析」し過去に使った単語を抽出することができ、単語登録を行うことができます。

■旧端末と同様の予測精度を実現（Wnn以外から）

Wnn以外の端末から、単語だけでなく、その使用頻度や使用時間の順序などの詳細情報を抽出することができます（別途、辞書生成コンポーネントをご用意しています）。
このコンポを使ってユーザ辞書を生成することにより、旧端末での使っていた単語および表示順序をほぼ維持することが可能となります。

iWnnは、外部データとの連携を強化し、辞書に登録される語彙を動的に変化させることができます。また新しいUIにも対応し、入力の効率をさらに向上させています。

■外部DBの取り込み→予測候補への反映

音楽DBや電話帳DBに含まれる語彙情報（曲名やアーチスト・友人の固有名詞など）を利用し、予測候補に反映させることができます。音楽DLをした瞬間に予測候補にアーチスト名が表示される・番組票をDLした直後に検索名を予測するなど、さまざまな用途にお使いいただけます。

■新UIに対応

冒頭の文字のみを入力し、後は「読み長」分だけ「右キー」を押せば候補を絞り込むことができる新UIに対応しました。
入力する（押す）ボタン数が格段に少なくなり、入力効率が著しく向上します。携帯電話だけでなく、簡易な操作が求められるカーナビなどにもお役立ていただけます。

iWnnは、日本語入力だけでなく多言語入力をサポートしています。共通API・共通UIの利用で、開発効率を向上しながら機器に多言語入力機能を持たせることが可能です。

■国際化に対応

iWnnは同一エンジンで多言語対応が可能です。
言語ごとのUI開発や実装作業を必要とせず、辞書の切り替えだけで、多言語の予測入力が実現できます。

対応言語(2010年6月現在)
日本語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語、英語(英・米) フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語ロシア語、オランダ語、チェコ語、ポーランド語、ノルウェー語スウェーデン語