[シャットダウンパラメータ]の設定 

 

[シャットダウンパラメータ]設定では、シャットダウンに関する時間や警告メッセージを表示するタイミングを設定します。ご使用のシステムに適した時間を設定してください。 

[シャットダウンパラメータ]設定画面は、次の手順で表示、設定を行います。 

 

  1. [PowerAct Proモニタ](PowerAct Pro Monitor)画面を表示します。

  2. [システム](System)メニュー->[環境設定](Configuration)の順に選択するか、左側のメニューから[環境設定](Event Configuration)を選択します。

  3. [シャットダウンパラメータ](Shutdown Parameter)画面が表示されます。 



[エージェント選択](Select Agent)画面

<日本語>

 

<英語>

 

  1. シャットダウンパラメータを設定するマスターまたはスレーブを選択します。[エージェント選択](Select Agent)プルダウンメニューに表示されるリストから選択してください。 
     

<日本語>

 

<英語>

 

項目 

設定内容と方法 

UPS出力コンセント選択

(Select UPS Outlet) 

接続している負荷をどの出力コンセントに接続するか選択します。 

出力コンセントは、制御できるコンセントとできないコンセントがあります。 

 

[注意]

出力コンセント制御をサポートしていない無停電電源装置(UPS)をご使用する場合は、この機能は使用できません。 

待機時間

(AC Fail Delay Time) 

電源異常が発生してからシャットダウン動作を開始するまでの待機時間を秒単位で設定します。 

0〜36000秒の範囲で選択できます。(デフォルトは60秒。0〜60秒までは10秒間隔、60〜36000秒までは60秒間隔)

シャットダウン開始遅延

(Shutdown Start Delay Time) 

シャットダウン開始後に、さらにシャットダウン開始を遅延させたい場合に、この時間を設定します。 

60秒間隔で0600秒の範囲で選択できます。 (デフォルトは0秒)

シャットダウンに必要な時間

(Shutdown Need Time)

OSのシャットダウンに必要な時間を設定します。 

60秒間隔で01800秒の範囲で選択できます。 (デフォルトは180秒)

外部コマンドライン

(External Command Line) 

シャットダウン動作が開始されるのと同時に起動されるプログラムを指定します。例えば、バックアップデータを特定のディスクに保存するなどのプログラムが考えられます。 

外部コマンド実行時間

(Run External Command Executed Time)

外部コマンドの実行に必要な時間を設定します。60秒間隔で0600秒の範囲で設定できます。 

なお、この時間が経過するまでは、シャットダウン動作を一時停止します。(デフォルトは0秒)

Windowsの終了モード

(Select OS Shutdown Mode) 

終了モードを「休止状態」(Hibernate)と「シャットダウン」(Shutdown)から選択します。 

本機能は、Windows Me / 2000 / XP / Server 2003 / Vistaで使用できます。

UPS自動停止
(UPS Auto Stop)

コンピュータのシャットダウンが完了した後、UPSを自動的に停止させるかどうかを設定します。

[デフォルト](Default)
ボタン
 

クリックすると、各項目にデフォルト値が設定されます。 

 

【注意】 

「シャットダウン開始遅延」+「シャットダウンに必要な時間」+「外部コマンド実行時間」の合計時間は、出力コンセント制御機能のない無停電電源装置(UPS)では最大600秒、出力コンセント制御機能のある無停電電源装置(UPS)では最大1800秒に制限されます。 

 

  1. [設定](OK)ボタンをクリックします。

  2.  [冗長電源の設定(Redundant Power Supply Setting)]を選択します。この画面で冗長電源の方式と必要なパラメータを設定します。  



[冗長電源設定](Redundant Power Supply Setting)画面

<日本語>

 

<英語>

 

  1. 冗長電源の方式を以下から選択します。

"1+1または1+N"冗長電源システム(Enable "1+1 or 1+N" Redundant Power Supply System):

コンピュータに接続した複数の無停電電源装置(UPS)の内、最低1台以上の無停電電源装置(UPS)が正常動作していれば、PCサーバはシャットダウン動作を開始しないシステム。すべての無停電電源装置(UPS)で入力電源異常が発生した場合のみ、シャットダウン動作を開始します。こちらを選択した場合は、[設定](OK)ボタンをクリックしてから、手順8に進んでください。

 

"N+1"冗長電源システム(Enable "N+1" Redundant Power Supply System):

無停電源装置(UPS)から電力供給を受けているPCサーバの電源ユニットの数が、”N”台以下になるような場合に、シャットダウン動作を開始します。こちらを選択した場合は、コンピュータ搭載電源ユニット数(The Total of Power Supply Units in the Computer)を入力し、[設定](OK)ボタンをクリックします。

 

<日本語>

 

<英語>

 

項目

設定内容と方法

コンピュータに搭載されている電源ユニット数

(The Total of Power Supply Units in the Computer)

コンピュータに搭載されている電源ユニット総数を入力します。値を変更したときは、入力欄の右横にある[設定](OK)ボタンをクリックして動作に必要な電源ユニット数を計算してください。

コンピュータの稼動に必要な電源ユニット数(The Total of Power Supply Units in necessary)

 

コンピュータが正常に動作を継続するために必要な電源ユニット数の計算値が表示されます。

ユニット(Unit(s))

 コンピュータの電源ユニットを表しています。

通信ポート/UPSの型式(Communication Port/UPS Model)

各電源ユニットに接続している無停電電源装置(UPS)の型式と通信ポートを表示します。無停電電源装置(UPS)の型式と通信ポートを選択する場合は、プルダウンリストから選択してください。

出力コンセント
(Outlet)

コンピュータの電源ユニットを接続している出力コンセントを指定します。

 

【注意】

無停電電源装置(UPS)に複数の電源ユニットを接続する際は、電源ユニットの合計供給電力が無停電電源装置(UPS)の供給電力を上回らないように接続してください。

  1. [設定](OK)ボタンをクリックします。

  2. [その他のデバイス](Other Device)を選択し、各コンセントの[その他のデバイス停止時間](Turn Off Time Of Other Device)を0〜600秒の範囲で入力欄右側の矢印をクリックすると表示されるリストから選択して設定します。
    出力コンセント制御機能のない無停電電源装置(UPS)では、出力コンセントBおよびCの項目は設定できません。 



[その他のデバイス](Other Device)画面

<日本語>

 

<英語>

 

  1. [設定](OK)ボタンをクリックします。 

  2. [Wake ON LAN設定](Wake ON LAN Setting)を選択します。この機能を設定すると、あらかじめMacアドレスを登録したWake ON LAN対応のコンピュータをLAN経由でスタンバイ状態(休止状態)から回復することができます。 

  3. [送信設定](Setting)で、Wake On LANパケットの送信回数(Repeating Times)および送信間隔(Interval Time)を選択します。

  4. [設定](Setting)のリストでは、[停止時](At Stop)または[起動時](At Start)にチェックを付けたアドレス宛にWake On LANパケットが送信されます。
    アドレスをリストから削除する場合は、をクリックします。

  5. アドレス情報の登録や修正を行う場合は、[設定](Setting)の[追加/修正](Add/Modify)ボタンをクリックします。

 



[Wake On LAN 設定](Wake On LAN Setting)画面

<日本語>

 

<英語>

 

●登録情報の修正

[Macアドレス](Mac Address)に直接入力することによってアドレスを修正できます。アドレスを削除する場合は、[選択](Select)のチェックを外して[設定](OK)をクリックします。

 

[追加(新規)](Add(New))をクリックすると、リストにアドレスを追加できます。

 

※マスターエージェントにログインし、連携しているPowerAct Proスレーブエージェントのアドレスは自動的にリストに表示されます。

 

<日本語>

 

<英語>

 

●登録情報の追加

[送信先情報](Description)に送信先を識別する言葉を入力し、[Macアドレス](Mac Address)に送信先のMACアドレスを入力します。 

[設定](OK)をクリックすると、上記のアドレス修正リストに送信先が追加されます。 

 

<日本語>

 

<英語>

 

  1. [出力コンセント情報](Outlet Information)を選択します。出力コンセントごとに設定時間のタイミングチャートが表示されるので、設定内容を確認します。確認が終わったら[X](閉じる)ボタンをクリックしてウィンドウを閉じてください。 



[出力コンセント情報](Outlet Information)画面

<日本語>

 

<英語>

 

また、[Script Shutdown]を選択すると、UPSに接続されている機器に対して直接スクリプトを送信し、スレイブエージェントの有無によらないシャットダウン操作の実行を設定する事が出来ます。



[Script Shutdown](Script Shutdown)画面

<日本語>

 

<英語>

 

●登録情報の追加

[ポート追加](Add)をクリックするとスクリプトシャットダウン設定画面が開きます。スクリプトシャットダウンしたい機器に合わせて設定を行ってください。

[設定](OK)をクリックすると、上記のアドレス修正リストに送信先が追加されます。 

 

<日本語>

 

<英語>

 

項目 

設定内容と方法 

OS

(OS) 

スクリプトシャットダウンを実行したい機器のOSを選択します。

プロトコル

(Protocol) 

マスターエージェントが使用する通信方法を指定します。

SSH V1、Telnetの2種類に対応しています。

IPアドレス

(IP Address) 

スクリプトシャットダウンを実行したい機器のIPアドレスを入力します。

接続機器名

(Product Name) 

スクリプトシャットダウンを実行したい機器の識別名を任意の文字列で設定します。

一般ユーザID

(Common User ID)

スクリプトシャットダウンを実行したい機器のログインに有効な一般ユーザ名を指定します。

一般ユーザパスワード

(Common User Password)

スクリプトシャットダウンを実行したい機器のログインに有効な一般ユーザパスワードを指定します。

管理者ユーザID

(Super User ID) 

スクリプトシャットダウンを実行したい機器のログインに有効な管理者名を指定します。Linux/Mac/Unixに対し必要であれば入力してください。Windowsでは不要です。

管理者ユーザパスワード
(Super User Password)

スクリプトシャットダウンを実行したい機器のログインに有効な管理者パスワードを指定します。Linux/Mac/Unixに対し必要であれば入力してください。Windowsでは不要です。

リトライ回数
(Retry Time)

ログインに失敗した際の再試行の回数を選択します。

タイムアウト(秒)
(Timeout(Sec))

ログインの際のタイムアウト時間を任意で設定します。

0秒から65536秒まで設定可能です。

コマンドライン
(Command Line)

マスターエージェントがシャットダウン動作を開始した際に実行するコマンドラインを指定します。「;」で区切ることで複数のコマンドを設定できます。

シャットダウンコマンド例:
【Windows】  shutdown -s
【Linux】  /sbin/halt
【Mac】  /sbin/halt
【Unix】  /sbin/halt

スクリプトシミュレーション
(Simulation Script)
 

[テスト]ボタンをクリックすると、設定した内容でテストを実行することができます。

 

【参考】 

スクリプトシャットダウンの実行については、「PowerAct Proの環境設定」内「[UPS起動/再起動]の設定」をご参照ください。

 

SSHモードでスクリプトシャットダウンを行う場合は、プロトコル設定をご確認ください。異なったプロトコルを設定すると、スクリプトによるシャットダウンは実行されません。

(例) Linux/Mac/Unix をご使用の場合
/etc/ssh/sshd_config ファイルを開き、下記のようにプロトコル設定を変更し、sshdを再起動してください。
変更前: Protocol2     変更後: Protocol2,1 または Protocol1