シャットダウン動作の流れ

PowerAct Proは、次のイベントが発生するとシャットダウン動作を開始します。 

 

【無停電電源装置(UPS)からのシャットダウン情報】

1) 「入力電源異常」の情報を無停電電源装置(UPS)から受け取ったとき

2) 「バッテリロー」の情報を無停電電源装置(UPS)から受け取ったとき

 

 【ユーザ設定によるシャットダウン情報】

1) スケジュール設定によるシャットダウンを実行したとき

2) 即時シャットダウンを実行したとき 

 

これらのイベントが発生すると、本ソフトウェアはOSを自動終了させ、無停電電源装置(UPS)を自動停止します。 

 

シャットダウン動作は次の図の順序で進行します。PowerAct Proマスターエージェント(以下マスター)がインストールされたPC1PowerAct Proスレーブエージェント(以下スレーブ)がインストールされたPC2、およびテープドライブなどの周辺機器が無停電電源装置(UPS)に接続されている場合のシャットダウンの流れについて説明します。

 

 

入力電源異常 

入力電源異常(停電など)が発生しました。無停電電源装置(UPS)から接続している機器へ電力供給を開始します。

(1) 待機時間

入力電源異常(停電など)を検出しても、設定されている時間を経過しなければ、シャットダウンを開始いたしません。

待機時間中に無停電電源装置(UPS)のバッテリが「バッテリロー」になった場合は、待機時間が経過していなくても直ちにシャットダウン開始を実行します。

待機時間中に、スケジュール運転開始時間になった場合は、待機時間が経過していなくても、直ちにシャットダウン開始を実行します。

 

【注意】 

この時間を長く設定しすぎると、無停電電源装置(UPS)の内部バッテリが消耗し、バックアップ能力がなくなります。この場合、システムを正常にシャットダウンする前に無停電電源装置(UPS)が停止してしまう場合があります。

シャットダウン開始 

待機時間を経過しても入力電源異常(停電など)が回復しなかったので、シャットダウンを開始します。マスターのシャットダウン動作にあわせて、マスターはスレーブに対してネットワーク経由でシャットダウン信号を送信します。スレーブは、設定されている時間設定(以下の(2)〜(4))に従ってシャットダウン動作を開始します。

 

【注意】

「シャットダウン開始」後、入力電源が回復すると、無停電電源装置(UPS)はバックアップ運転から商用運転に戻りますが、OSのシャットダウンと無停電電源装置(UPS)のシャットダウンは行います。無停電電源装置(UPS)が停止するまでは、コンピュータの電源を入れないようにしてください。

(2) シャットダウン開始遅延

シャットダウン開始後、さらにシャットダウン開始を遅延させたい場合に、遅延時間を設定してください。例えば、シャットダウン開始してから1分後にシャットダウンを開始したい場合は、この遅延時間を60秒に設定してください。

(3) 外部コマンド実行時間

外部コマンドを設定した時間だけ実行することができます。設定した時間が経過するまでは、次の動作(アプリケーション終了やOSシャットダウン処理)を行いません。

(4) シャットダウンに必要な時間

アプリケーションソフトとOSのシャットダウンにかかる時間を設定してください。

 

【注意】 

システムを正常にシャットダウンする前に無停電電源装置(UPS)が停止するような場合は、この時間を現在設定している時間より長く設定してください。

シャットダウン完了 

 

  

設定した時間が経過したので、無停電電源装置(UPS)を停止しました。

その他のデバイス停止までの時間

周辺機器(例えば、ルータ、モデム、テープストレージなど)の電源を切る時間を設定することができます。

 

関連項目

[シャットダウンパラメータ]の設定