マスター/スレーブ構成のネットワークシステムおよび冗長電源システム使用時のシャットダウン動作の設定例を紹介します。
ケース1:PC 2台をUPS 1台に接続する)
[接続構成] |
[事例] シャットダウンを行う場合は、PC2->PC1->周辺機器の順でシャットダウンしたい。 システムを起動するときは、周辺機器(テープドライブ)->PC1->PC2の順で起動したい。
[インストールするソフトウェア] PowerAct ProマスターエージェントプログラムをPC1(PC名:SERVER01)にインストールする。 PowerAct Pro スレーブエージェントプログラムをPC2(PC名:SERVER02)にインストールする。
[設定手順]
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<日本語>
<英語>
・出力コンセント選択(Select UPS Outlet) PC1マスターを接続しているUPSの出力コンセントを選択します。 (設定例) 出力コンセントC(制御あり)(Outlet C(Control))
・待機時間(AC Fail Delay Time) 入力電源異常が発生してからシャットダウン動作を開始するまでの時間を設定します。 (設定例) 60秒
・シャットダウン開始遅延(Shutdown Start Delay Time) 設定された時間だけさらにシャットダウン動作を遅延することができます。 (設定例) 60秒
・シャットダウンに必要な時間(Shutdown Needs Time) OSシャットダウンに必要な時間を設定します。 (設定例) 60秒
・ OS終了モード(Select OS Shutdown Mode) OSの終了モード「シャットダウン(Shutdown)」または「休止状態」(Hibernate)を選択する機能です。 (設定例) 「休止状態」(Hibernate)で終了する
・UPS自動停止(UPS Auto Stop) コンピュータのシャットダウン後、UPSを自動停止するかどうかを選択する機能です。 (設定例)「する」(Enable)
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<日本語>
<英語>
・出力コンセント選択(Select UPS Outlet) PC2スレーブを接続しているUPSの出力コンセントを選択します。 (設定例) 出力コンセントB(制御あり)(Outlet B(Control))
・シャットダウン開始遅延(Shutdown Start Delay Time) 設定された時間だけさらにシャットダウン動作を遅延することができます。 (設定例) 0秒
・シャットダウンに必要な時間(Shutdown Needs Time) OSシャットダウンに必要な時間を設定します。 (設定例) 60秒
・ OSの終了モード選択(Select OS Shutdown Mode) OSの終了モード「シャットダウン(Shutdown)」または「休止状態」(Hibernate)を選択する機能です。 (設定例) 「休止状態」(Hibernate)で終了する (備考)
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<日本語>
<英語>
・ その他のデバイス停止時間(Turn Off Time of Other Device) テープドライブを接続しているUPSの出力コンセントの停止時間を入力する。 (設定例) 出力コンセントA(制御なし)(Outlet A(No Control)) 60秒
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<日本語>
<英語>
・UPS再起動設定(UPS Reboot Setting) 入力電源異常により自動停止した無停電電源装置(UPS)を、入力電源が復電した時に自動再起動するかどうかを設定します。 (設定例) On(する)
・UPS起動時の出力開始遅延時間(Output Start Delay Time of UPS Boot Up) UPSが再起動したときに、出力コンセントの出力を開始する時間を設定します。設定例のように設定すると、UPSは次のように起動します。
(設定例) 出力コンセントB(制御有り)(Outlet B(Control)):120秒 出力コンセントC(制御有り)(Outlet C(Control)):60秒 (入力電源回復後のUPSと各出力コンセントの動作事例)
ケース2:PC 1台にUPS 2台を接続する [接続構成] [事例] 2台のUPSが停電になった時にシャットダウンを開始したい。シャットダウンを行う場合は、必ず外部コマンドを実行してシャットダウンを行いたい。
[インストールするソフトウェア] PowerAct ProマスターエージェントプログラムをPC(PC名:SERVER01)にインストールする。
[エージェント自動検索画面(NetSearch)の表示] エージェント自動検索(NetSearch)画面には、マスターエージェントに対して2台の無停電電源装置(UPS)の型式やUPSの状態やバッテリ状態や通信状態などが表示されます。
[PowerAct Proモニタ(PowerAct Pro Monitor)画面の表示] PowerAct Proモニタ(PowerAct Pro Monitor)画面の「通信ポート」(Communication Port)を変更し、「設定」(Submit)ボタンをクリックすると、各無停電電源装置(UPS)の状態をモニタ画面上で確認することができます。
[設定手順] 2台の無停電電源装置(UPS)は、各種設定内容を共有して使用します。
【注意】
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<日本語>
<英語>
・出力コンセント選択(Select UPS Outlet) PCマスターを接続しているUPSの出力コンセントを選択します。 (設定例) 出力コンセントA(制御なし)(Outlet A(No Control))
・待機時間(AC Fail Delay Time) 入力電源異常が発生してからシャットダウン動作を開始するまでの時間を設定します。 (設定例) 60秒
・シャットダウンに必要な時間(Shutdown Need Time) OSシャットダウンに必要な時間を設定します。 (設定例) 60秒
・外部コマンドライン(External Command Line) シャットダウン開始後に実行する外部コマンドを設定することができます。 (設定例) teiden.exe
・外部コマンド実行時間(Run External Command Executed Time) 外部コマンドを実行する時間を設定します。設定した時間経過後にOSシャットダウン動作を行います。 (設定例)60秒
・ OSの終了モード選択(Select OS Shutdown Mode) OSの終了モード「シャットダウン」(Shutdown)または「休止状態」(Hibernate)を選択する機能です。 (設定例)「休止状態」(Hibernate)で終了する
・UPS自動停止(UPS Auto Stop) コンピュータのシャットダウン後、UPSを自動停止するかどうかを選択する機能です。 (設定例)「する」(Enable) |