6.システムシャットダウン動作確認


XWindowをご使用されている場合の動作確認手順をご説明します。

6.1 無停電電源装置(UPS)とパソコンの接続の確認
6.2 無停電電源装置監視モニタの起動
6.3 システムシャットダウン動作の確認

XWindowをご使用されていない場合の動作確認手順をご説明します。
6.4 無停電電源装置(UPS)とパソコンの接続の確認
6.5 無停電電源装置監視の確認
6.6 システムシャットダウン動作の確認


XWindowをご使用されている場合

6.1 無停電電源装置(UPS)とパソコンの接続の確認

2.無停電電源装置(UPS)との接続方法]に従って、再度、無停電電源装置(UPS)とパソコンが接続されているかご確認ください。

6.2 無停電電源装置監視モニタの起動
5.PA(Linux版)の使用方法]に従って、[PA(Linux版) メニュー]を起動してください。
メニューが起動したら、選択番号:2を選択して、[無停電電源装置監視 自動検索]画面を起動してください。

[無停電電源装置監視 自動検索]画面には、ネットワークに接続されている無停電電源装置(UPS)が一覧で表示されます。
無停電電源装置(UPS)の一覧がすぐに表示されない場合には、アイコンボタンを数回クリックしてください。

[無停電電源装置監視 自動検索]画面に無停電電源装置(UPS)が表示されたら、モニタしたい無停電電源装置(UPS)を選択し、マウスの左ボタンをダブルクリックもしくはキーボードのEnterキーを押してください。
アクセスレベルが、[フルアクセス]以外は、必ず次のような画面が表示されますので、IDとパスワードを入力し[OK]ボタンをクリックして[無停電電源装置監視モニタ]を起動してください。
[アドミニストレータログオン画面]
(注意)
root権限でログインした場合には、設定の変更等もできます。
root権限以外でログインした場合は、設定変更は一切できません。
ログインが成功すると次のようなモニタ画面が表示されます。
[無停電電源装置監視モニタ]画面
6.3 システムシャットダウン動作の確認
最初にシステムシャットダウンの流れについて説明します。

参考

A. シャットダウン動作を開始するイベント
本ソフトウェアがシャットダウン動作を開始するイベントとしては、以下の4つがあります。
【無停電電源装置(UPS)からのシャットダウン情報】
@ 「バックアップ運転中」の情報を無停電電源装置(UPS)から受け取ったとき
A 「バッテリーLow」の情報を無停電電源装置(UPS)から受け取ったとき
【ユーザ設定によるシャットダウン情報】
@ スケジュールシャットダウンを実行したとき
A 連携シャットダウンを実行したとき
B 即時シャットダウンを実行したとき
これらのイベントが発生した後、本ソフトウェアはLinux OSを自動終了させた後に、無停電電源装置(UPS)を自動停止します。
B. 待機時間中に他のシャットダウン開始イベントが発生した場合の処理
待機時間中にシャットダウン動作を開始するイベントが発生した場合のシャットダウン開始までの処理動作について説明します。各動作の内容については、次の一覧表をご参照ください。
No 項目内容 説明
@ 電源異常発生(停電) 電源異常が発生しました。無停電電源装置(UPS)から接続している機器へ電力供給を開始します。
A シャットダウン開始までの待機時間 電源異常を検出してもすぐにLinuxOSのシャットダウンを開始しません。設定している「シャットダウン開始までの待機時間」が経過しても電源異常が回復しない場合には、シャットダウンを開始します。(注意:この時間を長く設定しすぎると、無停電電源装置(UPS)のバックアップ能力がなくなり、システムを正常にシャットダウンする前に無停電電源装置(UPS)が停止する場合があります。)
B シャットダウン開始 シャットダウン開始までの待機時間を経過しても入力電源異常が回復しなかった場合、システムのシャットダウンを開始します。
C システムシャットダウンに必要な時間 LinuxOSを自動終了し、無停電電源装置(UPS)を自動停止するまでの時間です。
(注意:システムを正常にシャットダウンする前に無停電電源装置(UPS)が停止した場合は、この時間を現在設定している時間より長く設定してください。)
D Linux OS終了処理中 Linuxを終了しています
E Linux終了 LinuxOSを終了しました。パソコンの電源を切ることができます。
F 残り時間 OSシャットダウン完了後から無停電電源装置(UPS)を停止するまでの時間です。残り時間は、できる限り余裕を持たせるように設定してください。
G 無停電電源装置(UPS)自動停止 「システムシャットダウンに必要な時間」で設定した時間になりましたので、無停電電源装置(UPS)を停止します。
H バッテリー電圧低下発生 バッテリー残量が少なくなっています。まもなく無停電電源装置(UPS)は停止します。
I スケジュールシャットダウン発生 スケジュールシャットダウンの時刻になりました。

[注意事項]

シャットダウン開始後、本ソフトウェアのシャットダウン処理は、必ずOSを終了およびバックアップ停止を行います。
シャットダウン完了後、商用電源が回復しても、すぐにパソコンの電源を入れなおしてパソコンを再起動しないでください。
必ず無停電電源装置(UPS)が停止し、無停電電源装置(UPS)が再起動した後にパソコンの電源を入れてください。

次の操作手順に従ってシステムシャットダウン動作の確認を行ってください。
シャットダウン動作は、初期設定値で実施した場合について説明しています。
(注意)
シャットダウンテストを実施する場合、必ず次の内容をご確認ください。

[確認内容]
同一ネットワーク上のパソコンにPAがインストールされている場合、同ソフトウェアの無停電電源装置管理設定(「7.環境設定について」の「7.3 [通信設定]の設定」を参照)を次の内容に従って確認してください。
無停電電源装置管理グループが同じで、連携シャットダウン設定が有効な状態のままシャットダウンテストを実施すると、他のパソコンも連携してシステムがシャットダウンされます。
また、次のパターンに従って操作を行ってください。
[パターン1の場合]
「無停電電源装置管理グループ」が同じグループ名または別のグループ名で、「連携シャットダウンを無効にする」が無効の場合は、シャットダウンテストを実施してください。
[パターン2の場合]
「無停電電源装置管理グループ」が別のグループ名で「連携シャットダウンを無効にする」が有効の場合は、シャットダウンテストを実施してください。
[パターン3の場合]
「無停電電源装置管理グループ」が同じグループ名で「連携シャットダウンを無効にする」が有効の場合、本ソフトウェアの[環境設定]画面から[通信設定](「7.環境設定について」を参照)を選択して、無停電電源装置管理グループの名前を変更し、[OK]ボタンをクリックてください。
変更後、シャットダウンテストを実施してください。
(備考)
グループ名を入力する時は、スペースを入れないでください。次の操作を行ってください。
[操作手順]
(1) [無停電電源装置監視モニタ]画面を表示した状態で、無停電電源装置(UPS)の電源入力プラグをAC100Vコンセントから抜いてください。
(2) 無停電電源装置(UPS)がバックアップ状態になり、[無停電電源装置監視モニタ]の「無停電電源装置 状態]が[商用運転中]→[バックアップ中]に変化し、入力電圧が0Vと入力周波数が0Hzとなります。
(3) 無停電電源装置(UPS)の電源入力プラグを抜いて約30秒後に[入力電源異常 システムは30秒以内にシャットダウンを開始します]とメッセージが表示されます。
(4) 上記メッセージが表示されてから約30秒後にシステムシャットダウンを開始し、システムを自動終了します。
(5) システムシャットダウンを開始してから約10分後に自動的に無停電電源装置(UPS)が[OFF]となり、パソコンに電力が供給されなくなります。
シャットダウンに必要な時間調整は、[無停電電源装置監視モニタ]の[システム]−[環境設定]−[パラメータ]を選択し、[システムシャットダウンに必要な時間]を変更してください。
設定については、本書[7.[環境設定]について]参照してください。
(6) 無停電電源装置(UPS)が[OFF]になったことを確認してから、無停電電源装置(UPS)の電源入力プラグをAC100Vのコンセントに接続してください。
自動的に無停電電源装置(UPS)が[ON]になり、パソコンへ電力が供給されます。このときパソコンの電源が[ON]になりますが、パソコンの機種によってはパソコンの電源が[ON]にならない場合もあります。
この場合は、パソコンの電源スイッチを手動で[ON]にしてください。
(7) 以上でシステムシャットダウン動作確認は終了です。
(8) 上記操作を行ってシャットダウンが正常にできなかった場合には、当社周辺機器カスタマサポートセンタへご連絡ください。

[注意事項]

上記操作手順の動作時間は、設定がデフォルト値の場合です。

XWindowをご使用されていない場合

6.4 無停電電源装置(UPS)とパソコンの接続の確認

2.無停電電源装置(UPS)との接続方法]に従って、再度、無停電電源装置(UPS)とパソコンが接続されているかご確認ください。

6.5 無停電電源装置監視の確認
5.PA(Linux版)の使用方法]に従って、[PA(Linux版) メニュー]を起動してください。
メニューが起動したら、1番の内容が[無停電電源装置監視を停止します]になっていることを確認してください。

[無停電電源装置監視を停止します]になっている場合
選択番号:3を選択しメニューを終了してください。

[無停電電源装置監視を起動します]になっている場合
選択番号:1を選択して無停電電源装置監視を起動してください。
無停電電源装置監視が起動すると、1番号の内容が1が[無停電電源装置監視を停止します]切り替わります。
切り替わりましたら、選択番号3を選択してメニューを終了してください。
6.6 システムシャットダウン動作の確認
最初にシステムシャットダウンの流れについて説明します。

参考

A. シャットダウン動作を開始するイベント
本ソフトウェアがシャットダウン動作を開始するイベントとしては、以下の4つがあります。
【無停電電源装置(UPS)からのシャットダウン情報】
@ 「バックアップ運転中」の情報を無停電電源装置(UPS)から受け取ったとき
A 「バッテリーLow」の情報を無停電電源装置(UPS)から受け取ったとき
【ユーザ設定によるシャットダウン情報】
@ スケジュールシャットダウンを実行したとき
A 連携シャットダウンを実行したとき
B 即時シャットダウンを実行したとき
これらのイベントが発生した後、本ソフトウェアはLinux OSを自動終了させた後に、無停電電源装置(UPS)を自動停止します。
B. 待機時間中に他のシャットダウン開始イベントが発生した場合の処理
待機時間中にシャットダウン動作を開始するイベントが発生した場合のシャットダウン開始までの処理動作について説明します。各動作の内容については、次の一覧表をご参照ください。
No 項目内容 説明
@ 電源異常発生(停電) 電源異常が発生しました。無停電電源装置(UPS)から接続している機器へ電力供給を開始します。
A シャットダウン開始までの待機時間 電源異常を検出してもすぐにLinuxOSのシャットダウンを開始しません。設定している「シャットダウン開始までの待機時間」が経過しても電源異常が回復しない場合には、シャットダウンを開始します。(注意:この時間を長く設定しすぎると、無停電電源装置(UPS)のバックアップ能力がなくなり、システムを正常にシャットダウンする前に無停電電源装置(UPS)が停止する場合があります。)
B シャットダウン開始 シャットダウン開始までの待機時間を経過しても入力電源異常が回復しなかった場合、システムのシャットダウンを開始します。
C システムシャットダウンに必要な時間 LinuxOSを自動終了し、無停電電源装置(UPS)を自動停止するまでの時間です。
(注意:システムを正常にシャットダウンする前に無停電電源装置(UPS)が停止した場合は、この時間を現在設定している時間より長く設定してください。)
D Linux OS終了処理中 LinuxOSを終了しています。
E Linux終了 LinuxOSを終了しました。パソコンの電源を切ることができます。
F 残り時間 OSシャットダウン完了後から無停電電源装置(UPS)を停止するまでの時間です。残り時間は、できる限り余裕を持たせるように設定してください。
G 無停電電源装置(UPS)自動停止 「システムシャットダウンに必要な時間」で設定した時間になりましたので、無停電電源装置(UPS)を停止します。
H バッテリー電圧低下発生 バッテリー残量が少なくなっています。まもなく無停電電源装置(UPS)は停止します。
I スケジュールシャットダウン発生 スケジュールシャットダウンの時刻になりました。

[注意事項]

シャットダウン開始後、本ソフトウェアのシャットダウン処理は、必ずOSを終了およびバックアップ停止を行います。
シャットダウン完了後、商用電源が回復しても、すぐにパソコンの電源を入れなおしてパソコンを再起動しないでください。
必ず無停電電源装置(UPS)が停止し、無停電電源装置(UPS)が再起動した後にパソコンの電源を入れてください。

次の操作手順に従ってシステムシャットダウン動作の確認を行ってください。
シャットダウン動作は、初期設定値で実施した場合について説明しています。
(注意)
シャットダウンテストを実施する場合、必ず次の内容をご確認ください。
なお、XWindowをご使用されていない場合は、XWindowをstartXコマンドで起動し、[5.PA(Linux版)の使用方法]にしたがって、モニタ画面を起動してください。
[パターン1の場合]
「無停電電源装置管理グループ」が同じグループ名または別のグループ名で「連携シャットダウンを無効にする」が無効の場合は、シャットダウンテストを実施してください。
[パターン2の場合]
「無停電電源装置管理グループ」が別のグループ名で「連携シャットダウンを無効にする」が有効の場合は、シャットダウンテストを実施してください。
[パターン3の場合]
「無停電電源装置管理グループ」が同じグループ名で「連携シャットダウンを無効にする」が有効の場合、本ソフトウェアの[環境設定]画面から[通信設定](「7.環境設定について」を参照)を選択して、無停電電源装置管理グループの名前を変更し、[OK]ボタンをクリックてください。
変更後、シャットダウンテストを実施してください。
(備考)
グループ名を入力する時は、スペースを入れないでください。次の操作を行ってください。
[操作手順]
(1) 無停電電源装置(UPS)の電源入力プラグをAC100Vコンセントから抜いてください。
(2) 無停電電源装置(UPS)の電源入力プラグを抜いて約30秒後に端末画面に英文で次のようなメッセージが表示されます。

[英文メッセージ]
UPS AC Fail System will be shutdown in 0 minutes and 30 seconds

(参考:日本語訳)
入力電源異常 システムは30秒以内にシャットダウンを開始します。
(3) 上記メッセージが表示されてから約30秒後にシステムシャットダウンを開始し、システムを自動終了します。
(4) システムシャットダウンを開始してから約10分後に自動的に無停電電源装置(UPS)が[OFF]となり、パソコンに電力が供給されなくなります。
シャットダウンに必要な時間調整は、環境設定(upsconfig.sh)を起動して環境設定から[システムシャットダウンに必要な時間]を変更してください。
設定については、本書[
4.[環境設定(upsconfig.sh)]について]参照してください。

(注意)
無停電電源装置監視を起動した状態で環境設定(upsconfig.sh)を起動することはできません

無停電電源装置監視を停止してから環境設定(upsconfig.sh)を起動してください。
[無停電電源装置監視を停止するコマンド]
/usr/lib/powerassistant/agentmanage -s
(5) 無停電電源装置(UPS)が[OFF]になったことを確認してから、無停電電源装置(UPS)の電源入力プラグをAC100Vのコンセントに接続してください。
自動的に無停電電源装置(UPS)が[ON]になり、パソコンへ電力が供給されます。このときパソコンの電源が[ON]になりますが、パソコンの機種によってはパソコンの電源が[ON]にならない場合もあります。
この場合は、パソコンの電源スイッチを手動で[ON]にしてください。
(6) 以上でシステムシャットダウン動作確認は終了です。
(7) 上記操作を行ってシャットダウンが正常にできなかった場合には、当社周辺機器カスタマサポートセンタへご連絡ください。